序盤は角田、後半はペレスがハミルトンを抑える
ホンダのパワーユニット勢では、6番手スタートのペレスは1周目に4番手までポジションアップ。後方から迫ってきたハミルトンとサイドバイサイドの争いになるもののしっかりと順位を守って走行。36周目にフレッシュなタイヤに交換して一時ポジションを落とすが、タイヤ交換を遅らせていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)をターン12でオーバーテイクして3番手を手に入れた。
アルファタウリ・ホンダのガスリーは、1周目にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と接触、この原因を作ったとして5秒のタイムペナルティが科される厳しい展開に。それでも終盤快調なペースで追い上げ、ハミルトンのタイヤ無交換作戦を阻止して6位でフィニッシュした。
角田裕毅は9番グリッドから順調なスタートを見せると、背後に迫るハミルトンを数周にわたって抑え続ける見事なバトルを展開するものの、22周目にターン9でスピンを喫してトップ10圏外へ順位を落とし、結局14位でノーポイントに終わった。
タイヤを供給するピレリは「優勝したボッタスはインターミディエイトタイヤのみを使用したワンストップで、ほとんどのドライバーがこの戦略となりました。ウェットタイヤを必要とするほどの大雨ではなく、変化する幅広いウェット条件でインターミディエイトタイヤが性能を発揮しました。レースの終盤ではスリックタイヤでも走行可能だったと思いますが、なかなか路面状況が改善せず、早めに再度タイヤを交換したドライバーが有利となりました。36周目にヴェッテルがミディアムタイヤを装着しましたが、この時はまだ路面が濡れていて機能せず、わずか1周で再びインターミディエイトタイヤに交換しています」とレースを振り返る。
2021年F1シーズンも、残すはアメリカ大陸と中東での6戦のみ。次戦は2週間後の10月24日、アメリカGPが行われる。時差の関係で、日本では月曜日25日早朝のスタートとなる。
2021年F1第16戦トルコGP決勝 結果
1位 77 V.ボッタス(メルセデス)58周
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+14.584s
3位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)+33.471s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +37.814s
5位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+41.812s
6位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)+44.292s
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+47.213s
8位 55 C.サインツ(フェラーリ)+51.526s
9位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+82.018s
10位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+1周
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14位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+1周
2021年F1ドライバーズランキング(第16戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)262.5
2位 L.ハミルトン(メルセデス)256.5
3位 V.ボッタス(メルセデス) 177
4位 L.ノリス(マクラーレン・メル セデス) 145
5位 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)135
6位 C.サインツ(フェラーリ) 116.5
7位 C.ルクレール(フェラーリ) 116
8位 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)95
9位 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)74
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14位 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)18
2021年コンストラクターズランキング(第16戦終了時)
1位 メルセデス 433.5
2位 レッドブル・ホンダ 397.5
3位 マクラーレン・メルセデス 240
4位 フェラーリ 232.5
5位 アルピーヌ・ルノー 104
6位 アルファタウリ・ホンダ 92