順調な仕上がりを見せるレッドブル・ホンダ
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「通常のグランプリ初日と同じく、コンディションに応じてパワーユニットのセッティング最適化を進め、順調にプログラムを消化することができました。今週末も我々の強力なライバルと戦うため、予選・レースに向け戦闘力を上げるべく、データを解析して予選・レースに向けてセッティングを煮詰めていきます 」とコメント。各ドライバーは次のように語っている。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「楽な一日にはならず、コースはかなりバンピーでマシンの調整に苦労しましたが、いくつかポジティブな面はあったので、引き続き取り組んでいきます。フリー走行2回目ではトラフィックに阻まれる形でソフトタイヤでのアタックができませんでした。予選でいいラップが出せるように、すべてが上手くいけばと思います」
セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
「今日はいい一日となり、フリー走行2回目は希望を持てる内容でしたが、予選は非常に僅差の戦いになるはずです。メルセデス勢はかなり手強いので、勝負所で彼らがどうなるのか見ていきます。あとコンマ数秒上げなければならないと思うので、予選ではポールポジション争いができるように上手くまとめていかなければなりません。マシンを向上させるために、エンジニアと試すことがたくさんあります。ロングランのペースやタイヤデグラデーションの面でも伸びしろがあると思いますが、おおむねポジティブな初日となりました」
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
「オースティンでの初日を楽しむことができました。初めてのサーキットですが、すぐにいいアプローチをつかむことができて、ドライビングが楽しかったです。ただ、ここまでマシンのペースはあまりよくないので、まだやるべきことが多くありますし、ターン19でのトラックリミットにも苦戦しました。すべてのデータを解析して、明日は再び力強いパフォーマンスが発揮できるはずだと思います」
ピエール・ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)
「午後はかなり厳しいセッションになりました。マシンがまったく反応しないような感じだったので、明日に向けてやるべきことが多くあります。今シーズンで最もタフなフリー走行2回目だったと思います。これまでどのサーキットでも競争力を発揮できていたので不思議ですが、ここオースティンではとても厳しい状況です。まだペースは上げられると思いますし、予選ではもっと戦闘力のある状態にできる自信があります」
タイヤを供給するピレリは「サーキットは約40%が再舗装されていますが、2019年と比べて大きな違いはなく、さらにでこぼこしています。2019年との最大の違いは天候で、かなり暖かいです。この条件ではソフトタイヤには過熱が見られ、特に最終セクターではかなりストレスがかかります。ソフトタイヤに利点もありますが管理が重要となり、ミディアムタイヤでQ2クリアを狙うドライバーも出てくるでしょう。これまでのところ、パフォーマンスギャップはハードタイヤとミディアムタイヤの間で0.5秒、ミディアムとソフトの間で0.6〜0.7秒と推定されます。戦略としては2ストッパーが有利となるでしょう」と分析している。
F1第17戦アメリカGP予選は日本時間10月24日6時(現地時間10月23日16時)、決勝は日本時間10月25日4時(現地時間10月24日14時)に開始される。
2021年第17戦アメリカGP タイムスケジュール
フリー走行3回目:10月23日13時〜14時(日本時間10月24日03時〜04時)
予選:10月23日16時〜17時(日本時間10月24日06時〜07時)
決勝(56周):10月24日14時〜(日本時間10月25日04時〜)