2021年10月24日に大分県オートポリスで開催されたスーパーGT選手権第6戦GT500クラスにおいて、予選4番手スタートのARTA NSX-GTが逆転勝利。今季これまでトップを走りながらもミスで勝機を逃していたが、最後は今までのうっぷんを晴らすような独走で1年ぶりの勝利となった。(写真提供:GTA)

驚異の追い上げを見せるZENT CERUMO GR Supra

この2番手争いに、3基目のエンジン載せ替えでペナルティを受けながらも後方から猛烈な勢いでオーバーテイクを連発した38号車スープラが追いついてくる。ペースダウンし大きく順位を下げた64号車NSXらを次々と交わし、やがて1号車NSXを抜き4番手に。そして23号車GT-R、39号車スープラのポジション争いに割って入ると次々にこれらをパスし、ついに55周目で2番手へ浮上する。

38号車スープラに抜かれて4番手へと順位を下げた23号車GT-Rだが、タイヤのグリップが厳しくなった39号車スープラをパスし再び3番手に。また、23号車と同じくミシュランタイヤを履く3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rもこれを捉えGT-Rが3位、4位のポジションを占める。

画像: 38号車ZENT CERUMO GR Supraは驚異の追い上げで2位入賞

38号車ZENT CERUMO GR Supraは驚異の追い上げで2位入賞

画像: 23号車MOTUL AUTECH GT-Rは3位に入り、シリーズチャンピオンを諦めない

23号車MOTUL AUTECH GT-Rは3位に入り、シリーズチャンピオンを諦めない

不運続くも、ようやく掴んだ勝利

トップを走る8号車ARTA NSX-GTは、2位以下に28秒もの大差をつけてゴール。不運が重なったこれまでを払拭するノーミスでの快勝劇となった。2位には38号車スープラ、3位に23号車GT-Rと久しぶりに3メーカーが表彰台を分け合った。またシリ-ズランキングでは6位入賞の1号車STANLEY NSX-GT、山本尚貴が首位をキープしている。次戦第7戦は11月6〜7日に、2022年3月より名称を「モビリティリゾートもてぎ」へと変更するツインリンクもてぎにて開催される。

画像: SFチャンピオンの野尻(左)から多くを学びつつある福住(右)

SFチャンピオンの野尻(左)から多くを学びつつある福住(右)

スーパーGT第6戦 GT500クラス決勝結果

1位 8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
2位 38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
3位 23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
4位 3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)
5位 39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
6位 1号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
7位 12号車 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)
8位 17号車 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)
9位 37号車 KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)
10位 36号車 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)
11位 14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
12位 64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)
13位 19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)
14位 24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)
R 16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)

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