2009年4月、ボルボ V70にスポーティで洗練された仕様の限定車「V70 2.5T Rデザイン」が設定された。50台限定で設定された仕様は、ボルボの魅力が詰まったモデルだった。では、どこがボルボらしかったのか。限定車のために設定された国内試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2009年7月号より)

V70では初めてスポーツサスペンションを採用

画像: ボルボ V70に設定された特別限定車「2.5T Rデザイン」。リア部分にはブラックアルミウインドウフレームとルーフスポイラー、デュアルスポーツテールパイプが装備される。

ボルボ V70に設定された特別限定車「2.5T Rデザイン」。リア部分にはブラックアルミウインドウフレームとルーフスポイラー、デュアルスポーツテールパイプが装備される。

特別限定車「ボルボ V70 2.5T Rデザイン」は、C30、S40、V50、XC90に続いて設定された「R」シリーズの第5弾となるモデル。

Rデザインはスポーティなモデルなので、Rデザインの「R」はレーシングと思われがちだが、実は「Refinement=リファインメント(洗練)」という意味で、モダンスカンジナビアンデザインを表現したスポーティな専用エクステリアとインテリア、そして専用サスペンションを採用した「洗練された」仕様だ。

ベースは2.5L 直5ターボエンジン搭載のエントリーグレード「2.5T LE」。インテリアは、「R-DESIGN」のロゴの入ったスポーツステアリングホイールやアルミパネル、本革スポーツシートなどが専用装備される。

エクステリアでは、専用フロントグリル、ルーフスポイラー、専用デュアルスポーツテールパイプ、18インチホイールなどを装備する。

画像: 本革巻きシフトノブやスポーツステアリングホイール、アルミベゼル付メーターパネルを装備。

本革巻きシフトノブやスポーツステアリングホイール、アルミベゼル付メーターパネルを装備。

注目は、現行V70では初めて採用されるスポーツサスペンション。強化アンチロールバーとやや硬めに設定されたショックアブソーバー、そして専用スプリングを組み合わせドライビングパフォーマンスの向上を狙いとしているため、ガチガチに固められたというものではなく、ほどよく締まっている。これなら同乗者から不満の声もあがらないだろう。連続するコーナーでも姿勢変化が少ないまま思い通りのラインをトレースすることができ限界の高さを感じることができた。

車両価格はベースの「2.5T LE」より45万円高の544万円となり、50台の限定となる。

安全性とモダンスカンジナビアンデザインは、ボルボの特徴を表すわかりやすいキーワードであり、そしてなくてはならないもの。このV70は、ボルボらしさが強く感じられるクルマだと言っていいだろう。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:島村栄二)

限定車 ボルボV70 2.5T Rデザイン 主要諸元

●全長×全幅×全高:4825×1890×1545mm
●ホイールベース:2815mm
●車両重量:1750kg
●エンジン:直5 DOHCターボ
●排気量:2521cc
●最高出力:147kW(200ps)/4800rpm
●最大トルク:300Nm/1500-4500rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:FF
●10・15モード燃費:8.6km/L
●タイヤサイズ:245/40R18
●車両価格:544万円(2009年当時)限定50台

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