「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、日産 ジューク アーバンセレクションだ。

日産 ジューク アーバンセレクション(2011年:車種追加)

画像: 15mmの車高ダウンはノーマル車と比べないと分かりにくいが、効果的な数値といえるだろう。

15mmの車高ダウンはノーマル車と比べないと分かりにくいが、効果的な数値といえるだろう。

昨年(編集部註:2010年)に発表されて以来、若者を中心に予想以上の人気を集めている日産のコンパクトSUV、ジューク。あのホシノインパルが手がけたカスタマイズモデルは、以前にこの連載でも紹介したが、今回、オーテックジャパンが手がけた「アーバンセレクション」が追加設定された。

ディーラーで購入可能な新型車ながらも、コアなユーザーが納得するクルマづくりを行うオーテックジャパンは、ベースモデルにほんの少しのスパイスを加えるだけで魅力的なクルマを生み出すことが上手な会社だ。今回、オーテックが選んだベース車両は、ジュークのFF 自然吸気モデルの15RSと15RX。これに専用装備を加えることで、スポーティさ際立つ「アーバンセレクション」を登場させた。

主な特徴は、ガンメタリックに塗装された専用フロントグリルやバックドアに備えられた専用光輝モール、そしてエキゾーストフィニッシャーなどの見た目に加え、215/55R17サイズのタイヤ&アルミホイールと専用ローダウンサスペンションなど、幅広い変更が行われている。上級グレードの15RXでは、このほかにホワイトリングイルミネーション付きのフォグランプや電動格納式リモコンカラードドアミラーなども標準装備される。

今までオーテックジャパンが輩出した特別仕様車は、いずれも足まわりやパワーステアリングなどを的確にチューニングし、走りのテイストが磨かれていた。その味は今回のジュークでも変わらないだろうと、期待をこめて試乗してみることにした。

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