すでにコンセプトモデル「AYGO X プロローグ」でその発売を予告していた第三世代のトヨタ アイゴが11月5日(現地時間)ついに正式発表。車名はアイゴ改め「アイゴX」に。Aセグメントのコンパクトボディと大胆不敵な佇まいは、日本で発売しても人気を呼びそうなのだが・・・。

そもそもアイゴ(AYGO)ってどんなクルマ?

アイゴ(AYGO:I GOに由来)は、2005年から欧州で発売されているトヨタのAセグメントコンパクトカー。生産はチェコのトヨタ工場で行われている。プジョー/シトロエンとの共同開発車で、プジョー版は107、シトロエン版はC1として独自の外装を与えられて販売されてきた。それぞれ、都市およびその近郊に住む生活者の足として、欧州ではポピュラーな存在となっている。

画像: 2021年11月5日に欧州で発表された新型トヨタ アイゴ。車名にXが加わり「アイゴX」となったことからもわかるとおり、クロスオーバー色が強調されて従来型のイメージを一掃した。

2021年11月5日に欧州で発表された新型トヨタ アイゴ。車名にXが加わり「アイゴX」となったことからもわかるとおり、クロスオーバー色が強調されて従来型のイメージを一掃した。

さて、そんなアイゴが2021年11月5日(現地時間)にフルモデルチェンジを発表。車名も「アイゴX(エックス)」となった。その名が表しているとおり、その出で立ちは前2世代とは打って変わりSUVテイストを濃厚に漂わせる、クラスで唯一のクロスオーバーである。その骨格も、ヤリス/ヤリスクロスなどに採用されているTNGA-Bに一新。詳細は不明ながら、前後オーバーハングの短縮を中心に、若干の変更が施されているようだ。

このユニークなデザインを手掛けたのは、トヨタの欧州デザイン・開発拠点である「ED2」。フランスのニースにあるED2は、初代ヴィッツ(ヤリス)を始め数々の名車のデザインを手掛けてきた。そこで仕上げられたデザインを元に、実際の車両開発はベルギーにあるトヨタモーターヨッパが中心となって行われた。

画像: 「スパークリングチリレッド」と名付けられた情熱的なボディカラー。バイトーンブラックと呼ばれるルーフとのツートーンカラーが標準。

「スパークリングチリレッド」と名付けられた情熱的なボディカラー。バイトーンブラックと呼ばれるルーフとのツートーンカラーが標準。

軽自動車よりも大きくてリッターカーよりもちょっと小さい

では、改めてアイゴXの詳細を見ていこう。まずはボディサイズから。全長3700mm×全幅1740mm×全高1525mm、ホイールベースは2430mmで車重はわずか940kgだ。トヨタ ライズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmでホイールベースは2525mmなので、まさにトヨタ最小クロスオーバーである。

搭載エンジンは998ccの直列3気筒VVTi付DOHC。最高出力72hp/6000rpm、最大トルク93Nm/4400rpmと控えめながら、ボディサイズと主な用途を考えれば十分なスペックと言えるだろう。トランスミッションは5速MTとCVTが用意されている。駆動方式はFFのみで、タイヤは175/65R17もしくは175/60R18が装着される。

画像: 実際のボディサイズはライズよりもひと回り小さい。市街地での取り回しが良さそうだ。

実際のボディサイズはライズよりもひと回り小さい。市街地での取り回しが良さそうだ。

インテリアは、前席のカップルディスタンスを20mm拡大、同ショルダースペースも45mm拡大するなど、居住性の向上も図られている。さらにラゲッジスペースも拡大し、前後長を125mm延長して総積載容量は231Lになるなど使い勝手も向上されている。

画像: クラス初のトヨタセーフティセンスを標準装備、さらにコネクティビティも充実しており、昨今の進化した軽自動車にも引けは取らない。

クラス初のトヨタセーフティセンスを標準装備、さらにコネクティビティも充実しており、昨今の進化した軽自動車にも引けは取らない。

注目すべきはさまざまなスパイス(香辛料)にインスパイアされて決定されたボディカラーだ。「スパークリングチリレッド」「ジンジャー」「ジュニパー」、そして発売から6カ月間だけの限定カラー「カルダモン」。それぞれ、バイトーンブラックと呼ばれるルーフが組み合わされ、同じクルマとは思えない個性的なエクステリアとなっている。

安全装備(クラス初トヨタセーフティセンス標準装備)やコネクティビティも充実しており、そのまま日本に持ってきても大いに人気が出そうな予感がするのだが、皆さんはいかがだろうか?

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