2021年11月24日(仏現地時間)、アルピーヌは「A110」のマイナーチェンジを行い、300bhpにパワーアップされた1.8Lターボ搭載の「A110S」と「A110GT」をラインアップした。11月26日(日本時間)には、アルピーヌ・ジャポンより日本導入についても発表された。

「A110S」にモデル初のスポイラーを装着

1960年代から1970年代にかけてモータースポーツで活躍した伝説のマシン「アルピーヌ A110」の名が再び復活したのが2017年。それから4年、2021年11月24日(仏現地時間)にマイナーチェンジの発表が行われた。

トピックは、これまで搭載の1.8L 直4 DOHCターボのパワーアップバージョンの登場だ。最高出力が252bhpから300bhpに、最大トルクが320Nmから340Nmにと大幅なチューンアップを受けたこのエンジンは、最上級モデル「A110S」と新たに加わったグレード「A110GT」に搭載される。そのパフォーマンスは、ともに4.2秒で100km/hまで到達する。

ベースグレードの「A110」には、従来どおりのスペックの1.8L 直4 DOHCターボ(252bhp / 320Nm)が搭載される。トランスミッションはすべて7速DCTだ。今回のマイナーチェンジを機にグレードのラインアップは、「A110」「A110GT」「A110S」の3つとなる。ちなみに新グレード「A110GT」、車両価格の設定や主要諸元を見る限りではA110とA110Sの間を埋めるグレードとなるようだ。

画像: 「A110S」。300bhpにチューンナップされた1.8LDOHCターボを搭載し、7インチのタッチスクリーンを装備。

「A110S」。300bhpにチューンナップされた1.8LDOHCターボを搭載し、7インチのタッチスクリーンを装備。

「A110S」に同モデルとしてはじめてリアスポーラーが装着されたことにも注目したい。徹底した空洞実験の結果生まれたもので、その効果は折り紙付きだという。時代の趨勢ということで、インフォテイメントの充実も行われた。7インチのタッチスクリーンを装備し、ナビゲーションをはじめとするマルチメディアに対応、音声認識機能も有する。

なお「A110」のマイナーチェンジを受け、アルピーヌ・ジャポンは11月26日(日本時間)に同モデルを日本導入することを発表。詳細は後日行うとのことだ。

気になる価格は、現地で「A110」が5万9500ユーロ(約761万円)、「A110GT」が6万9500ユーロ(約896万円)、「A110S」が7万1500ユーロ(約922万円)となる。

画像: 「A110」初の試みとなるリアスポイラーが「A110S」に装着された。

「A110」初の試みとなるリアスポイラーが「A110S」に装着された。

アルピーヌ A110S 主要諸元

●全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm
●ホイールベース:2420mm
●車両重量:1109〜1140kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1798cc
●最高出力:221kW(300bhp)/6300rpm
●最大トルク:340Nm/2400−6000rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:MR
●燃料・タンク容量:プレミアム・45L
●タイヤサイズ:前215/40R18、後245/40R18
●車両価格:7万1500ユーロ(約922万円)

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