角田はハードタイヤで8番手タイムをマーク
ホンダ勢はフリー走行2回目で4台揃ってトップ10入りを果たすなど、初のF1開催となるサウジアラビア・ジェッダで好調な走りを見せた。
フェルスタッペンはフリー走行1回目開始後の序盤にハードタイヤでトップタイムをマークし、そのままセッションのほとんどの時間トップをキープ。その後ソフトタイヤでの走行時のトラフィックが原因により2番手でセッションを終えることになったが、トップとの差は0.05秒とわずかだった。
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1回目で4番手タイムをマーク。セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)と角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)も順調に走行を重ねて、フリー走行1回目で11番手、15番手に入った。
予選と同時刻に行われたフリー走行2回目では、ガスリーがトップと0.081秒差の3番手をマーク、フェルスタッペンはトップと0.2秒差の4番手、角田はハードタイヤで8番手、ペレスも9番手となり、ホンダ勢にとって幸先のいい初日となった。
この結果について、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「初めてのジェッダ・ストリート・サーキットで各ドライバーはコースの習熟を進め、我々は事前のシミュレーションをもとに持ち込んだパワーユニットセッティングの最適化に取り組みました。フリー走行2回目では、レース時に近い外気温度や路面温度の状態からクーリングなどの設定を進め、終日トラブルなく、2チーム、4台ともに順調にセッションを消化し、多くのデータを得ることができました。まだまだ初日の走行が終了しただけですが、ポジション的にもいい結果となっています」とコメント。各ドライバーは次のように語っている。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「高速コーナーが多く、走っていてとても楽しいサーキットです。ただ、フリー走行2回目でタイヤを機能させるのに苦戦したので、その原因を探っていく必要があります。まだ改善すべきことがあるので、予選までにはいいバランスを見つけたいと思います。予選で何が起こるか分かりませんし、トラフィックによって難しい状況も考えられますが、全力を尽くしプッシュしてのぞみます」
セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
「高速のすばらしいサーキットです。予選はトラフィックをどう回避していくかが課題になると思われるので、正しい位置取りが重要になるでしょう。一周をパーフェクトにまとめるのは難しいとは思いますが、決勝は長時間のレースになるので何が起こるか分かりません。このサーキットは少しでもミスをすると大きく影響してしまうチャレンジングなコースなので、決勝はおもしろい一戦となりそうです」
ピエール・ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)
「今日はチームにとってポジティブな日となり、マシンのペースに関しても今のところ満足しています。土曜日はこのところ力強さを発揮できているので、明日のパフォーマンスには自信があります。ただ、ロングランにはそれほど手応えがないので、日曜日の決勝に向けて準備することはまだありそうです」
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
「走っていてとても楽しいサーキットで、特にセクター1が印象的でした。今まで走ったことのないコースで、とても特別な経験になりました。今日のペースの手応えはとてもよかったと思います。ハードタイヤでいい手応えはすでに感じられたので、他のコンパウンドのタイヤにもマシンを合わせこんでいけるように調整しなくてはなりません。総合的には力強さを見せることができたかと思います」
F1第21戦サウジアラビアGP予選は日本時間12月5日2時(現地時間12月4日20時)、決勝は日本時間12月6日2時30分(現地時間12月5日20時30分)に開始される。
2021年F1第21戦サウジアラビアGP タイムスケジュール
フリー走行3回目:12月4日17時~18時(日本時間23時~24時)
予選:12月4日20時~21時(日本時間12月5日02時~03時)
決勝(50周):12月5日20時30分~(日本時間12月6日02時30分~)