長い全開区間を持つ、市街地コースとは思えない高速サーキット
マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトン、レッドブル・ホンダとメルセデスの戦いに注目が集まる中、ハミルトンがフリー走行1回目と2回目の両セッションでトップタイムをマーク、一方のフェルスタッペンは2番手/4番手と、初日はハミルトンがまずリードする形で終わった。
チームとして見ると、メルセデスがフリー走行2回目で1位、2位を独占するなど好調である一方、レッドブル・ホンダは4位、9位とやや出遅れたように見えるが、タイム差は大きくなく、初めてのコースへの理解を深めながらの走行で、まずは両者とも幸先のいいスタートを切ったといっていいだろう。
コースは両端の180度のコーナーを直線で結んだようなレイアウトで、一般に市街地サーキットから連想される90度コーナーが連続するものとは異なる高速サーキット。誰もが初めて走るコースで、路面の状況や外気温・湿度などとともに、そのレイアウトの特異性をより深く理解することが重要となる。
サウジアラビアGPは前戦カタールに続いてナイトレースとして行われるが、日没直後のトワイライトではなく完全な夜間に開始されるのが特徴で、フリー走行2回目と予選は決勝レースと同じ時間帯、フリー走行1回目と3回目も日中ではなく夕刻にスケジュールが組まれているのもポイントなりそうだ。
タイヤを供給するピレリは「天候は一日中暖かく乾燥しており、気温29度、路面温度30度でした。ジェッダはまったく新しいサーキットであるため、ドライバーはさまざまなタイヤと燃料負荷での車両のバランスを探っていましたが、グリップは予想よりも大きなものでした。コンパウンド間のパフォーマンスギャップは予想どおり、ハードとミディアムの間で約0.6秒、ミディアムとソフトの間で約0.3秒でした。ドライバーはハードとミディアムのタイヤに特に自信を持っているようで、ソフトタイヤはもう少し管理が必要です。ソフトタイヤとミディアムタイヤの間のパフォーマンスのギャップが小さく、予選ではミディアムタイヤの使い方がポイントになるでしょう」と分析している。
2021年F1第21戦サウジアラビアGPフリー走行1回目 結果
1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)1:29.786
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:29.842
3位 77 V.ボッタス(メルセデス)1:30.009
4位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)1:30.263
5位 99 A.ジョビナッティ(アルファロメオ・フェラーリ)1:30.318
6位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:30.564
7位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:30.600
8位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)1:30.608
9位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)1:30.842
10位 5 S.ヴェッテル(アストンマーティン・メルセデス)1:30.886
・・・・・・・・・
11位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:30.960
15位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)1:31.099
2021年F1第21戦サウジアラビアGPフリー走行2回目結果
1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)1:29.018
2位 77 V.ボッタス(メルセデス)1:29.079
3位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)1:29.099
4位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:29.213
5位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)1:29.441
6位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)1:29.555
7位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:29.589
8位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)1:29.597
9位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:29.768
10位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:29.772