7速DCT搭載で燃費が大幅に向上
ボルボのミッドサイズステーションワゴンV60のエントリーモデル「B4モメンタム」のトランスミッションが、従来の8速ATから新開発の7速DCTへと変更された。これにより、2L直4ターボ(197ps/300Nm)に48Vのマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を組み合わせたパワートレーンを持つB4モメンタムは、これまで以上のドライバビリティと好燃費を手にすることとなった。
さてその7速DCTだが、湿式デュアルクラッチと電子制御の機械式ギヤシフトアクチュエーターを採用したことが特徴となる。優れた燃費性能と走行性能の実現のためだという。同時に、さらなるエネルギー効率改善のため、一定の条件下でアクセルオフにすることで作動するコースティング時に、エンジンを停止させシステムも取り入れられている。
実際、その成果は数字に表れている。従来13.7km/LだったWLTCモード燃料消費率が15.4km/Lと12.4%向上したことになる。これは、令和12年度燃費基準65%達成(パノラマガラスサンルーフ装着車:70%達成)となり、エコカー減税(自動車重量税)25%軽減、環境性能割税率2%が適用となる。しかも、7速DCT搭載による車両価格の変更がないところがミソだ。
ボルボ V60 ラインナップ
B4モメンタム(2L直4ターボ+MHEV/7速DCT/FF):499万円
B5インスクリプション(2L直4ターボ+MHEV/8速AT/FF):624万円
B5 Rデザイン(2L直4ターボ+MHEV/8速AT/FF):624万円
リチャージプラグインハイブリッド T6 AWD インスクリプション エクスプレッション(2L直4ターボ+スーパーチャージャー+PHEV):684万円
リチャージプラグインハイブリッド T6 AWD インスクリプション(2L直4ターボ+スーパーチャージャー+PHEV>:799万円