勝てるから信頼される。信頼されるために勝ち続ける
レースは最高の実験場、と言われる。それは自動車メーカーだけでなく、それを支えるさまざまなパーツのサプライヤーたちにとっても、同様だ。そこは特別な研究の場所であり、最新のソリューションを磨きぬく最適なステージでもある。
そんな特別なシーンにあってブレンボは、過去最多の62を超える世界タイトルを獲得した。創業1961年ということで、2021年は60回目のアニバーサリーイヤーとなった。大切な年に、「信頼されるソリューションプロバイダーになる」という自らに課し続けてきたミッションを、見事に結果で裏付けて見せたのだ。
勝利の舞台は四輪、二輪を問わず、多岐にわたる。
F1、フォーミュラE、MotoGP、Moto2、Moto3、MotoE、WSBK選手権に加えスーパーGT、NASCAR、インディカー、エンデューロ、MXGP、EWC、WEC、IMSA、DTM、フォーミュラ2、フォーミュラ3、トライアル、WTCR、WRCなどなど。1975年にレース活動を開始して以来、現在に至るまでに獲得した世界タイトルは、多彩なカテゴリーにおいて500以上に達している。
過酷なレースシーンを通して磨き抜かれるバリューとクオリティ
F1では2021年シーズンの全22戦において、ブレンボ製のブレーキコンポーネンツを搭載したマシンが優勝を果たした。1975年にF1デビューして以来、通算807回のグランプリのうち463回という、驚異的な勝率を誇る。そのうち、ワールドドライバーズチャンピオンは27回、ワールドコンストラクターズチャンピオンは31回にのぼる。
またFIAフォーミュラE選手権においては、参戦車両24台のGen2シングルシーターすべてにワンメイクでコンポーネンツを3年連続で提供。FIM MotoEワールドカップでは3年連続のチャンピオンシップを獲得している。
勝てるからこそ選ばれる。ワンメイク供給もまた、相応の実力が伴わなければ継続することなどできはしない。その高い性能と安全性、なによりも絶大なる信頼が、ブランドとしての強さを揺るぎないものにしていく。
2022年に入っても世界のコンペティションシーンで、ブレンボの快進撃は続くことだろう。その快進撃こそが、市販されるコンポーネンツにおいてもライバルを寄せ付けない「価値と品質」を高めてくれるであろうことは、言うまでもあるまい。(文:Webモーターマガジン編集部 神原 久)