クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車、DS7 クロスバック Eテンスを紹介していこう。導入から1週間も経過していないこともあり、ドライブモードを試したり、各種機能をテストしたりしながら走っている。編集部に充電設備は1基しかなく、そこが使える時はもう1台のPHEVの長期テスト車と電気を分け合っている。(Motor Magazine 2021年8月号より)

前後にモーターを搭載するSUVのPHEV

新しい長期テスト車として、DS7クロスバック Eテンス 4×4 グランシック(以下、DS7 CB)を導入した。

まずはこのクルマの詳細を紹介したい。全長4590mm、全幅1895mm 、全高1635mm、ホイールベース2730mmとDセグメントのSUVである。

パワートレーンは、200ps/300Nmを発生する1.6L 直4ターボエンジンに加え、フロント110ps/320Nm、リア112ps/166Nmの高出力モーターを搭載したプラグインハイブリッド(PHEV)である。システムトータル出力は300ps、最大トルク520Nmを発生、0→100km/h加速は5.9秒という俊足である。ハイブリッド燃費は14.0km/L、充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ)は56kmとなる。

画像: 今回は満充電3回、65%(EV走行可能距離22km)まで1回の計4回だ。ちなみに満充電時のEV走行可能距離は34kmを表示した。

今回は満充電3回、65%(EV走行可能距離22km)まで1回の計4回だ。ちなみに満充電時のEV走行可能距離は34kmを表示した。

ドライブモードは、エレクトリック/コンフォート/ハイブリッド/スポーツ/4WDの5つあるが、デフォルトはエレクトリックとなる。つまり始まりはいつも「エレクトリック」というわけだ。ただ充電残量がない場合はハイブリッドでの始動となる。

ADASも充実しているのだが、DS7 CBで注目したいのはDSアクティブスキャンサスペンションである。これはフロントガラスに装着されたカメラで前方路面をスキャンし、路面の凹凸を認識、4輪のショックアブソーバーの減衰力をリアルタイムで電子制御するというものだ。

標準装備はかなり充実。追加でオプションを選択することはなさそう

DS7 CBは、標準装備の多さも特徴である。スマートフォンワイヤレスチャージャー/8インチタッチスクリーン/ナビ/TV/ETC2.0/パノラミックサンルーフ/シートヒーター&ベンチレーション&マルチポイントランバーサポート/20インチホイールなど、通常ならオプションのアイテムが装着されているのである。選ぶオプションはほぼない。

さて、まだ導入してから1週間ほどしか稼働していないのでその全貌をつかみ切れていないが、これからはいろいろなところへ出かけ、使いこなすことで見えてくることもたくさんあるはずである。レポートをお楽しみに。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充)

画像: 前後に長いパノラミックサンルーフのサンシェードを全開にした状態。ガラスを開口できるのは前部分(写真右側)となる。

前後に長いパノラミックサンルーフのサンシェードを全開にした状態。ガラスを開口できるのは前部分(写真右側)となる。

■第1回/2021年6月18日~6月24日(1カ月目)のデータ
・オドメーター:5484km
・走行距離:430km
・給油量:25.6L
・実燃費:16.8km/L

DS7クロスバック Eテンス 4×4 グランシック 主要諸元

●全長×全幅×全高:4590×1895×1635mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1710kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+前後モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:147kW(200ps)/6000rpm
●最大トルク:300Nm/3000rpm
●モーター最高出力:前81kW(110ps)/後83kW(112ps)
●モーター最大トルク:前320Nm/後166Nm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・43L
●WLTCモード燃費:14.0km/L
●タイヤサイズ:235/45R20
●車両価格(税込):732万円

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