イカズチイエローが際立つ特別仕様車「プロトスペック」
2021年8月に、アメリカ・ニューヨークに姿を現した7代目「NISSAN Z」(日本名は「フェアレディ Z」)。1969年の初代(S30)以来、これまでに世界で180万台以上の販売を誇るスポーツカーだけに、7世代目となるこのモデルへの注目度は大きいものがあった。
そして、その日本仕様が「東京オートサロン2022」(千葉・幕張メッセ)の会場で初公開された。歴代の「フェアレディZ(北米市場での名称は「Z」)」をオマージュしたエクステリアに、最高出力405ps/最大トルク475Nmを発生する新開発3L V6ツインターボエンジンを搭載する、新型「フェアレディZ」がついに母国の地に立ったのだ。
これに併せて、2020年に公開されたフェアレディZ プロトタイプから着想を得た特別仕様車、「Proto Spec(プロトスペック)」の発表も行われた。
イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンのボディカラーのエクステリアには、専用カラーのレイズ製19インチアルミ鍛造ホイール(チタニウムゴールド)や、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(イエロー)などを装備。
インテリアには、本革スエード調ファブリックコンビシート(イエローセンターストライプ、イエローステッチ、イエローアクセントライン)などを採用すると共に、インストパネル、ドアトリムクロス、MTシフトノブブーツ、ニーパッドなどに専用カラーステッチがあしらわれる。
販売は限定240台で、2022年6月下旬頃より開始される。車両価格は696万6300円(6速MT/9速AT)。以降、新型フェアレディZの販売が本格化される予定だ。
ちなみにプロトスペックはオンラインでの注文となり、フェアレディZメルマガ会員登録が必要になる。240台を超える応募があった場合は抽選の上、当選者を決定するという。応募開始は2月7日(月)を予定というから、興味のある方は見逃さないようにしよう。
また、今回の発表の場となった東京オートサロンの会場では、このプロトスペックだけでなく標準仕様(ブルーのボディカラー)、そしてカスタマイズモデル(オレンジのボディカラー)も展示されていた。後者は日産の純正部品として企画されたもので、反響をみて製品化を検討するあくまで参考出品だという。
ちなみにこのオレンジのボディカラーは、かの「Z432R」の「グランプリオレンジ」に限りなく近いカラーだという。Z432Rとは、Z432をベースにラジオやヒーターを外し、FRPのボンネットフード、アクリル製ウインドー(リア/サイド)を装着した軽量化モデルである。しかも100Lタンクも備えた、まさにレースに出るための「Z」だった。
日産 フェアレディZ プロトスペック 主要諸元
●全長×全幅×全高:4380×1845×1315mm
●ホイールベース:2550mm
●エンジン:3L V6 DOHCツインターボ
●最高出力:298kW(405ps)/6400rpm
●最大トルク:475Nm/1600-5600rpm
●トランスミッション:6速MT/9速AT
●駆動方式:FR
●タイヤサイズ:前255/40R19、後275/35R19
●車両価格(税込):696万6300円
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