クルマの査定前に洗車や掃除をどのようにすれば良いか悩んでいる方は必見です!クルマの洗車や掃除は査定に影響しますが、普段と同じやり方では意味がありません。そこで、査定に有利な洗車や掃除のポイントを詳しく解説します。
クルマの査定前に洗車や掃除することは重要です。しかし、洗車や掃除を普通にしても査定に全く影響しないばかりか、わざわざ洗車や掃除をしてもマイナス査定を取られることがあります。
それは、洗車や掃除が次のオーナーにどれだけ安心して購入できるクルマなのかを伝えるためのものであり、前のオーナーの使用痕跡が残るような洗車や掃除では全く意味をなさないからです。
洗車の極意は、自分が購入したときの状態に、できるだけ近くなるように戻すことです。
そこで、どのような部分に注意して洗車や掃除をすれば良いのか詳しくお伝えします。
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クルマの買取査定前にやっておきべき洗車や掃除の正しいやり方
クルマを査定に出す前に、洗車や掃除をしたほうが良いと言われますが、洗車や掃除をしたからといってプラス査定に結び付くことはありません。
しかし、洗車や掃除も普段とは違う方法を取れば、マイナス査定を取られずに済むので、何もしないより査定は良くなるでしょう。
具体的な洗車や掃除方法は、特に難しいものではなく、クルマを購入前の状態に戻すような洗車や掃除が基本です。
外装の具体的な洗車方法
一般的な外装の洗車は、カーシャンプーして水洗い、そして拭き取りだけで終わりでしょう。もちろん普段の洗車であれば、その程度の洗車で問題ありません。
しかし査定に出す場合は、クルマが他のオーナーの手に渡ることが前提になるので、自分が使っていた痕跡を無くす洗車方法をとる必要があります。
その場合の洗車の方法は、以下の3つが主なポイントです。
- 外装のステッカーなどはドライヤーで温めてから剥がし、糊もとる
- 社外品を外して取り付け跡をキレイにしておく
- 外装汚れの中で落としにくいイオンデポジット(雨ジミなど)や水アカの落とす
①外装のステッカーなどはドライヤーで温めてから剥がし、糊もとる
クルマの外装にステッカーを貼っている人を多く見かけます。ステッカーは貼っているオーナーのお気に入りでも、他人は好みでないことが多いでしょう。
また、査定士が「ステッカーでキズを隠しているのでは」と考えることもあるので、ステッカーを貼ってある場合は剥がすのが基本です。
ステッカーは、長く貼られているほど剥がしにくくなりますが、ステッカー剥がしなどの薬剤を使用すると、塗装表面に悪影響を及ぼすことがあります。
ステッカー剥がしに有効なのがドライヤーでステッカーを温めることです。ドライヤーを使い、ステッカー表面を触って熱いと感じるまで温めます。そうするとステッカーの糊が柔らかくなり簡単に剥がすことが可能です。
ただし、ステッカーを剥がした後、ステッカーの糊が残っていることがあります。その場合は、市販のシリコンオフで拭き取ればキレイに取り除けます。
濃色車では、ステッカーを長く貼っていることで、周りとステッカーの貼られた場所で色が変わっていることが多くあります。その場合は、極細目のコンパウンドで色の境目を中心に磨いてあげれば、ステッカー跡とその周りの色の違いが判らなくなります。
②社外品を外して取り付け後をキレイにしておく
社外品を取り付けているクルマも多いでしょう。ボディ周りに取り付けられたパーツは、純正品以外はマイナス査定になる恐れが高いので、できるだけ外すことをおススメします。
社外パーツを外した後は泥や汚れが溜まっていることが多いので、洗車を始める前に社外パーツを取り外しましょう。
両面テープで貼り付けてある場合は、ドライヤーでステッカー剥がす作業と同じように温めてから外します。そして、ボディに残った両面テープもキレイに取り除きます。その場合、不要になったポイントカードを使い、ボディと両面テープの間に差し込みながら取り除くと良いでしょう。
取り外した後に洗車すると、社外パーツが取り付けてあった部分に跡が残ることがあります。その跡は古いワックスなどがこびりついている場合が多いので、シリコンオフを使えば取り除けます。
色が変わっている場合は、極細目のコンパウンドで色の変わっている境目を磨くことでわからなくすることが可能です。
ポイントとしては、前のオーナーが取り付けていたパーツの痕跡をわからなくするような洗車が必要です。
③外装汚れの中で落としにくいイオンデポジット(雨ジミなど)や水アカを落とす
クルマの汚れは泥やホコリだけでなく、通常の洗車では落とすことができない汚れがあります。それが、イオンデポジットと呼ばれる雨ジミや水アカです。
イオンデポジットは、雨などの水に含まれるミネラル分が白いリング状となってできる汚れで、水アカは、排気ガスのススやワックスの油分が黒く付着したものです。
これらの汚れは、普段使用するカーシャンプーや水だけでは落とせませんが、それらをキレイに落とす専用のカーシャンプーも販売していますから、それらを使いキレイに洗車しましょう。
水アカ汚れやイオンデポジットは査定で減額対象
クルマの外装を洗車しても、水アカやイオンデポジットが残っていると、磨き作業として査定価格から5,000円程度の減額をされることがあります。
中古車店に並ぶクルマを見ればわかると思いますが、全てピカピカに磨き上げられています。一般の洗車でここまでキレイに磨き上げる必要はありませんが、イオンデポジットや水アカが付着したクルマをピカピカにするには、かなりの時間と労力が必要です。そのため、特別な磨き作業として査定で減額対象となります。
汚れに見合った洗車方法を取らなければ効果は得られない
普通にカーシャンプーを使って洗車しても落ちない汚れは数多くあります。それは、夏場に付着する虫の死骸や樹液、鳥の糞があります。
また、コイン洗車場のシャンプーは、コストを抑えるためにあまり良いシャンプーを使用していないので、汚れが十分に落ちないことが多く見られます。
そこで、査定で減額されない洗車をすために、洗車用のカーシャンプーは少し奮発して良い商品を購入しましょう。といっても、5,000円の減額と肩を並べるほど高価なシャンプーを購入する必要はありません。1,000円程度の水垢落とし専用カーシャンプーで十分です。
中には、コーティングしてあるので研磨材を含有しているカーシャンプーを嫌う人がいますが、すでに売却を考えているクルマであれば、コーティングのことを考える必要はないでしょう。
強固な汚れの代表と言える虫の死骸や鳥の糞の汚れを落とす場合、十分に水でふやかしてから落とすようにします。また、樹液は乾燥していなければ中性洗剤で十分落とせますが、乾燥してしまった場合は、お湯でふやかすのが効果的です。
乾燥した樹液部分にタオルを置いて80℃前後の熱湯をかけて十分浸します。すると樹液は柔らかくなり、ウェスで簡単に拭き取ることが可能です。
一般的な洗車方法では落ちない汚れも、一工夫すればお金をかけることなくキレイにすることが可能です。手間を惜しまないことが強固な汚れを除去するポイントです。
イオンデポジットや水アカ汚れはコーティングしていても付着する
イオンデポジットや水アカ汚れは、コーティングしているクルマでも付着します。
コーティングしていると、汚れが付かないと勘違いしている人も多くいますが、実際は多くの汚れが付着します。
汚れには、有機質汚れと呼ばれる燃やすと炭になる汚れと、無機質汚れと呼ばれる燃やしても炭にならない汚れの2種類に分けられます。
ガラスコーティングは無機質のコーティングなので、有機質汚れである虫の死骸や鳥の糞、そして水アカの付着から守ることができます。しかし、イオンデポジットは無機質汚れなので、ガラスコーティングをしていても付着します。
基本的に無機質同士、有機質同士は結合しやすいため、このような現象が起きます。そして、ガラスコーティングをしているクルマの場合、落としにくいイオンデポジットの付着が避けられないことも、査定前の洗車では大きな問題となることが多いでしょう。
この他、一般に売られているガラス系コーティングの場合、ガラスの被膜を形成するのではなく、軟質ポリマーにガラス繊維を含有しているだけの商品がほとんどです。そのため、水アカやイオンデポジットから愛車を完全に守れません。
市販の水アカ落としでキレイに落とす方法
水アカは、市販の水アカ落としシャンプーを使えば落とせるでしょう。しかし、市販の水アカ落としシャンプーには、中性、アルカリ性、そして酸性の3種類が販売されており、現在主流となっているのは中性カーシャンプーです。
ただし中性カーシャンプーは、頑固な汚れにはほとんど歯が立たないことが多いので、査定前にキレイに洗車するなら、中性以外のシャンプーを選ぶようにします。
また、研磨材を含有していれば洗浄能力が高くなるので、洗車の労力も軽減され素早くキレイに洗車を終わらせることができます。
イオンデポジットを落とすにはお酢が効果的
市販の水アカ落としも、商品によって性能は様々です。一度でイオンデポジットまでキレイに落とせる商品は、プロ仕様の高価な商品が多いです。一般に売られている安価な水アカ落としシャンプーで、イオンデポジットを落とすのはかなり難しいでしょう。
そこで、どこの家庭にもあるお酢による洗車が効果を発揮します。酢と聞いて、学生の頃にやった金属を溶かす実験を思い出す人がいるかもしれません。たしかにお酢は金属を溶かしてしまいますが、それほど強い酸ではないので、素早く水洗いすればクルマにダメージを与えることはありません。
むしろ、業者が使う「専用のイオンデポジットを落とす薬剤」のほうが、クルマのボディにとっては危険です。
そこで、イオンデポジットが激しい場合は、タオルを敷いてその上にお酢をしみ込ませます。数分放置すれば、イオンデポジットは白くボロボロと取れるので、後はキレイに洗い流せばキレイなボディになります。
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内装の具体的な掃除の仕方
内装の掃除は、掃除機をかけて拭き掃除で終わりにしている人がほとんどではないでしょうか。しかし、車内での飲食や、タバコを吸ったりペットを同乗させると、車内は嫌なニオイが充満して拭き掃除だけではニオイを取り去ることができません。
掃除機がけや拭き掃除も大事ですが、最も重要なことがニオイの元を取り去る掃除です。
ニオイの元は汚れが原因なので、普段の車内清掃で手を入れていない場所を入念に掃除しましょう。
①内装はニオイ消しに重点を置いた掃除が大切
車内のニオイの原因は、タバコやペット、そして車内での飲食が原因であることがほとんどです。
これらのニオイは、芳香剤や脱臭剤だけに頼っても、根本的な臭いの元を掃除しない限り取り去ることはできません。
特に拭き掃除で、柔軟剤や好みのパフュームなどを染み込ませたウェスで拭き掃除する人もいます。しかし、このような方法はそのときは良いですが、やがて時間が経てば嫌なニオイが発生する原因となります。
タバコやペットのニオイ消しは重点的に行おう
クルマの査定で、大きなマイナスとなるのがタバコのニオイとペットのニオイです。
これらのニオイ消しは、プロでもかなり難しい部類に入りますが、念入りに掃除をすることでニオイをかなり軽減できます。
タバコのニオイは、クルマの至る所に付着します。そこで、車内を念入りに拭き取り掃除します。また車内には、エアコンのエバポレーターという空気を冷やす装置がありますが、そこにニオイが付着してしまうと、エアコンスイッチを入れるたときに嫌なニオイが出ます。
そこで、クルマ用エアコン洗浄スプレーを使用する人も多いと思いますが、それだとコストがかかりすぎます。家庭用のエアコン洗浄スプレーを使用すれば、ニオイが消え、コストも3分の1程度に抑えられます。
芳香剤のニオイは好き嫌いが激しいので査定にはマイナスポイント
車内に好みの芳香剤を置いている人も多いでしょう。しかし、日本人はニオイに対してかなり敏感なので、自分が良いニオイと感じる芳香剤も、他人からすれば嫌なニオイに感じることも少なくありません。そのため、芳香剤はマイナス査定となることがほとんどです。
芳香剤のニオイは、車内全体に広がり染みついています。そこで、市販の消臭剤を使い芳香剤を消そうとしますが、一時的に消えることはあっても、消臭効果は長続きしません。それは市販の消臭剤が、ニオイを包み込み一時的に匂いを隠しているだけなので、その効果が無くなれば再びニオイがぶり返してしまうからです。
そこで、芳香剤のニオイを消すには、車内を隅々まで水拭きしましょう。それを何度も繰り返し、ニオイの成分を拭き取るようにします。これで芳香剤のニオイは、ある程度まで消せるでしょう。
②ニオイの原因は汚れが原因!汚れを落とせばニオイも消える
車内のニオイの原因は汚れなので、汚れを落とせばニオイはかなり軽減されます。
多くの場合、フロアマット、シートそして天井に染みついた汚れが原因であることがほとんどです。その中で、フロアカーペットの汚れ落としは比較的簡単にできますが、シートや天井の汚れ落としは一般には難しいと言えます。
シートや天井の掃除には、硬く絞った雑巾などで拭く方法が有効です。しかし、完全にニオイを取り去るほどキレイにすることは難しいでしょう。そこで、車内の清掃グッズを購入して、シートや天井を掃除するのが有効と言えます。
高価な消臭グッズは必要なし!100均で購入できる重曹で十分
車内の清掃グッズは専用品を購入しても良いですが、重曹を使えば効率的に清掃と消臭ができます。
重曹の使い方は、バケツ1杯の水に大さじ2杯程度の重曹を入れて溶かします。あとは、雑巾に染み込ませて硬く絞り、布製のシートや天井を拭き掃除するだけです。
重曹は、乾燥すると白い結晶が残ることがあるので、重曹を染み込ませた雑巾で拭いた後は必ず、普通の水で絞った雑巾で改めて拭き取るようにします。その後、乾燥したときに白い結晶ができた場合は、掃除機で吸い取ってしまえば良いでしょう。
重曹は、除菌消臭ができる家庭用の掃除アイテムとして人気がありますが、クルマの車内にも手軽に使うことができます。ただし、手が重曹によりカサカサになる恐れがあるので、肌が弱い人は手袋をして使用したほうが良いでしょう。
③ペットの抜け毛の掃除は念入りに
ペットを乗せているクルマは、抜け毛がかなり多くの場所に付着しているので、掃除機がけは入念に行う必要があります。もし、ペットの抜け毛が残っていれば、査定で清掃料金として40,000円程度減額されることになるでしょう(参考:中古自動車査定基準及び細則[Ⅰ])。
ペットの抜け毛は、専用のブラシが販売されているので、それを購入して掃除するのが効率的です。
掃除機でも抜け毛を取ることはできますが、シートやフロアカーペット、そして天井に絡みついた抜け毛除去は、かなりの手間と時間がかかります。査定減額分を考えても、それ相応の専用掃除用具を購入したほうがお得と言えます。
④車内に取り付けたアクセサリーは全て取り外すこと
車内にアクセサリーを取り付けている人は少なくありませんが、それらを外してから査定に出さないと、取り付け跡があると見なされ、10,000円程度の減額が予想されます(参考:中古自動車査定基準及び細則[Ⅰ])。
アクセサリーの取り付けは、ガラスに吸盤で取り付けるものから、ダッシュボードなどに両面テープなどで取り付けるものまで様々ですが、全て取り外し、取り付けてあった痕跡を無くす作業が必要です。
ガラスの吸盤跡は、ガラスクリーナーでキレイにできますが、両面テープ跡は、長く貼り付けてあったものほど落とすのが困難となるでしょう。
一般的に、車内の樹脂部分に両面テープで貼り付けてあった場合は、シリコンオフで残った糊も全て除去します。しかし、そのままだと樹脂の油分が取れてしまい白くなる恐れがあるので、シリコンオフを使用したら、樹脂の油分を復活させる艶出し剤などを使用しておくことをおススメします。
⑤トランク内の荷物は車載工具以外は全て降ろしてキレイに掃除
クルマの査定前に、トランク内に私物を乗せたままでは、正確な査定ができないことから10,000円以上の減額となる恐れがあります。
トランク内は、純正で載せられている車載工具以外は全て降ろし、整理整頓して掃除をしておくことが重要です。
トランク内も、汚れていれば拭き掃除をし、余計な清掃料金として減額されないようキレイにしてから査定に出すことがポイントです。
クルマの洗車や掃除が完了したら、買取業者に査定依頼してみましょう。多くの業者に依頼すれば、それだけ多くの査定額を検討できます。最も高く買取してもらえる業者を探せるので、一括査定を利用しましょう。
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洗車や掃除に業者を利用するメリットと注意点
洗車や掃除は、かなり重労働になることや時間が取られることを嫌い、業者に依頼しようと考える人もいるでしょう。
しかし業者に依頼すれば、それだけ多くの費用がかかるので、査定での減額を抑えるはずが、逆に余計なお金がかかってしまうこともあります。そのため業者に依頼するときには、洗車や掃除方法を選ばなければならないでしょう。
洗車や掃除を業者に依頼するメリット
洗車や掃除を業者に依頼する最大のメリットは、自分の時間を有効に使え、自分で洗車や掃除をするよりキレイに仕上がることです。
もちろん、洗車や掃除の仕方は業者により異なるほか、内容も様々なので、業者に依頼するときには、どこをキレイにして欲しいのか、どこまで掃除して欲しいのか明確に伝えましょう。
業者の洗車や掃除は新車のようにキレイになる
業者に洗車や掃除を依頼すれば、一般の人が手を入れることができない部分までキレイにしてもらうことが可能です。
仕上がりに完璧を求めれば、新車のような仕上がりとなってクルマが帰ってくることも可能ですし、自分で洗車範囲や掃除範囲を指定すれば、その部分だけ入念にキレイにしてもらえます。
そのため、業者に依頼すれば、査定に出してもクルマの汚れやニオイの問題で減額されることはないと言って良いでしょう。
業者に依頼する前に覚えておきたい注意点
業者に洗車や掃除を依頼する場合に、そのまま依頼しても査定で減額を取られない洗車や掃除ができないことがあります。
そこで、査定を前提にして業者に依頼するときには、その旨を伝えることも重要ですが、事前にクルマから荷物などを降ろして、洗車や掃除をしやすいようにしておくことがポイントです。
荷物やアクセサリーは自分で外してから業者に依頼しなければ意味がない
洗車や掃除を依頼する前にやっておくべきことは、荷物やアクセサリーを事前にクルマから降ろしておくことです。
荷物があれば、その部分の掃除が不十分となる恐れがあるほか、アクセサリーも取り付けたままの洗車や掃除しかできません。
もし、荷物やアクセサリーをそのままの状態で、業者に洗車や掃除を依頼してしまえば、作業が完了した後に自分で荷物やアクセサリーを外した後の掃除を行わなければなりません。
それでは、わざわざ高い金額を払い洗車や掃除をしても、全く意味がありません。そこで洗車や掃除を業者に依頼する前に、査定に出すときと同じクルマの状態にしてから依頼する必要があります。
業者に依頼してキレイになっても支払った金額以上の査定は期待できない
業者に洗車や掃除を依頼すると数万円の工賃がかかることが一般的です。そのため、クルマの汚れ具合によっては、支払った金額がマイナス査定分を上回ることも少なくありません。
例えば、外装についたイオンデポジットや水アカ落としは、業者に依頼すると軽自動車でも1万円近くかかることがほとんどです(参考:キーパーラボ)。そのため、査定で5,000円程度の減額であれば、業者にイオンデポジットや水アカ落としは依頼しないほうが良いと言えます。
しかし、ペットの抜け毛掃除は別問題で、査定の減額が40,000円取られることから、業者に一度見積もりを取って比べてからのほうが良いでしょう。
依頼する業者によっては査定に影響しないことも
洗車や掃除を依頼できる業者は数多く存在しますが、選ぶ業者を考えなければ思ったほどキレイになって帰ってこないことも有ります。
例えば、行きつけのガソリンスタンドなどで手洗い洗車業務を行っていることがあります。たしかに普通に洗車は行ってもらえますが、普通のガソリンスタンドでは一般の人が洗車するのと変わらないことも有ります。
また、安い洗車や掃除料金を表示している業者も注意が必要です。安いということは、それなりの洗車や掃除しかしてもらえません。
それなりの洗車や掃除ともなると、アクセサリーを外した部分の洗車や掃除は別料金となることがあるからです。
安ければ基本的な洗車や掃除だけで、クルマの査定で注意して見られる部分は、ほとんどなにも掃除されないと思ったほうが良いでしょう。
まとめ
査定前にクルマを洗車して掃除することは、査定士の印象を高められるので重要ですが、査定にプラスされることはありません。しかし、マイナス査定される部分を無くすことは可能です。
洗車や掃除は、できるだけ今まで使っていた人の痕跡を消すことが重要です。それにはアクセサリーをすべて外し、その痕跡を消すことや車内のニオイ消しの掃除がポイントです。
これらの洗車や掃除は、特別な洗車用具を購入しなくても身近にある用品を使えばよいので、コストを抑えてマイナスを取られることがない査定を受けることが可能です。そこで査定を考えているなら、自分で洗車や掃除にチャレンジしてみましょう。