日本のモータリゼーションとともに月刊モーターマガジンは発行を重ね、今号で800号を迎えた。その間、約67年。自動車業界は今、100年に1度という大変革期を迎えている。そこで、この特集では日本を代表するメーカーやインポーターのキーマンにインタビューし、近未来の展望やカーボンニュートラルへの取り組みなどを訊くことにした。訊き手:Motor Magazine編集長 千葉知充(Motor Magazine2022年3月号より)

千葉県や木更津市と協力して、さまざまな地域の活動に参加

MM PEC東京は、環境への配慮や地域との連携も重要なテーマなのですね。

キルシュ そのとおりです。ポルシェジャパンは、企業市民として木更津市に在住させていただき、地域の雇用の創出もしています。またPEC東京で提供する食材の70%は地元で調達しています。移動距離が少ないためフットプリントの軽減に加え、木更津市や千葉県の銘品を楽しんでいただきたいからです。
ここには、50億円以上投資していますので、経営的な責任もあります。他にも環境や雇用に対する責任、みなさんの期待や希望に応えるという責任もあります。また日本や千葉県に恩返しをしたいという想いも持っています。
さらに輸入車ブランドでは初めて、PEC前の市道135号線を「ポルシェ通り」と命名するなどブランドビルディング、ブランド価値を高めることもこの施設の目的のひとつです。ポルシェは情熱があり、コミットメントがある会社で、ポルシェチームは約束したことは守ります。

画像: 市道135号線はポルシェ通りと命名された。国内輸入ブランド初のことである。

市道135号線はポルシェ通りと命名された。国内輸入ブランド初のことである。

MM 木更津市や千葉県と一緒にさまざまな活動をしているようですね。

キルシュ 環境保全の取り組みとしてPEC東京の開設にあたり、千葉県と「自然環境保全協定」を締結しています。自然の保存、植生の回復、さらには希少植物専用の湿性生物保全エリアを新たに設置するなど、一歩踏み込んだ環境への配慮を行っています。
他にも有機栽培のお米を木更津市内の小・中学校へ提供する「木更津の学校給食提供に向けた有機米プロジェクト」に賛同し、地元の有機栽培米をとおして未来を担う子供たちに食や健康への意識向上に協力しています。 
また、木更津で開催される千葉県在住者を対象としたチームランニングイベント「木更津ブルーベリーRUN」の会場としてPEC東京を提供し、145チームの約900人に楽しく走っていただき、地域の健康づくりに貢献しました。
さらに木更津市との災害協定を締結し、地震、津波、風水害または大規模事故などの災害が発生した時には、ポルシェジャパンが地域支援のための人的支援及び車両及び物資等の提供や協力する協定を2021年9月30日に締結しました。

MM 若者たちの夢の実現にポルシェジャパンが協力していますね。

キルシュ 「意欲と創造性をすべての10代へ」というミッションを掲げる認定NPO法人カタリバに協力し、子供たちにオンライン上での学びを支援するプログラム「カタリバオンライン」を行い、ドイツで活躍するポルシェAGのエクステリアデザイナー山下周一氏が、ポルシェのカーデザイナーになるまでの夢を叶える軌跡について語るなど、子供たちが夢を持つきっかけとなるアドバイスになればと思い特別講演を実施しました。
さらに東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野中邑研究室と一緒に、全国の中高生から10名のスカラーシップ生を選び、情報機器を使わない5日間の体験合宿を行い、経験や体験、人との関わりをとおして答えを導き出すカリキュラムを行いました。これは夢に向けて立ち向かう突き抜けた力を養い、これからの学びに必要な心構えを経験してもらうためです。
ポルシェジャパンは、現在、このような活動へも積極的に参加しています。(写真:井上雅行、ポルシェジャパン)

This article is a sponsored article by
''.