2022年2月18日、メルセデス・ベンツ日本は「メルセデス・ベンツ Vクラス」の一部改良と価格改定を発表。新たに「V220d エクスクルーシブ ロング プラチナ」を設定して発売する。
全グレードに最新のクリーンディーゼルと9速ATを採用
Vクラスは、メルセデス・ベンツのミニバンだ。初代は1996年に発表され、2003年に発表された2代目は「ビアーノ」と呼ばれたが、2006年のマイナーチェンジで「Vクラス」に戻る。現行型は2014年に発表された3代目となる。
日本市場へは初代が1998年から導入されており、ワイドでスクエアなスタイリングと広く上質な室内空間にアレンジ自在なシートを備えて、プレミアム ミニバンというセグメントを創出した。その後も継続して導入され、7名乗車のシートレイアウトや左右両側の電動スライドドア、リアエンターテインメントシステムなど、日本のユーザーのニーズに合わせた装備や専用アクセサリーの拡充を図り、累計販売台数は約3万台を達成している。
進化型クリーンディーゼルのパフォーマンスに期待大
今回の一部改良では、全グレードに最新の2L 直4クリーンディーゼルエンジン「OM654型」が搭載された。最高出力は163ps、最大トルクは380Nmを発生。振動や騒音も低減されており、シリンダーブロックとピストンに熱膨張率の異なる素材を採用することや、メルセデス・ベンツが開発した表面コーティング剤を導入することで、摩擦を低減し効率性を向上している。
さらに、排出ガス浄化経路の短縮やsPDF(選択触媒還元法コーティング付き粒子状物質除去フィルター)を採用するなど、排気の浄化にも注力して開発され、欧州において導入されている実路走行試験規制に適したエンジンだ。
組み合わされるトランスミッションは、いずれも9速ATの「9Gトロニック」だ。1速から9速までの変速比幅が広いので、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。