クルマの処分を考えている方は必見です!クルマの処分と聞けば売却や廃車ですが、どちらもお得になる方法として買取があります。買取は業者ごとで買い取るクルマも異なるので、処分するクルマをどこに売却するかが重要です。ここでは、クルマを処分する場合に、どこで売却すれば良いか詳しくお伝えします。
クルマの処分は、売却と廃車の2通りに分かれますが、さらに細かく分類すると、買取・下取り・廃車・譲渡の4つがあります。どれも処分できる方法ですが、まず試したいのが「買取」です。
というのも、動かなくなったクルマやボロボロのクルマも値段が付く場合があるためです。
また、廃車買取業者に査定を出せば、無料でクルマを引き取ってもらえる場合もあります。
なので、クルマの処分はいきなり廃車手続きから考えるのではなく、ダメもとでも買取査定に出してみることがお勧めです。
ここでは、クルマをどこで処分すればお得なのか、4つの処分方法を解説しながら詳しくお伝えします。
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クルマの処分方法は大きく4つ
クルマは、いつかは処分が必要です。処分方法も、クルマの状態やオーナーの考え方で全て変わると言って良いでしょう。
クルマの処分と聞けば、売却とスクラップの2種類です。しかし細かく見ていくと、クルマの処分には、以下の4つの方法があります。
- 買取(売却)
- 下取り
- 譲渡
- 廃車処分
①買取(売却)
買取(売却)は、多くの方が知っているメジャーな方法になりました。そして買取業者を利用する場合、基本的にまだ使えるクルマであることが条件です。
買い取られたクルマは、中古車として再流通されるので、消費者に魅力的に映るクルマでなければ商品価値がありません。それにはクルマの種類のほかに、年式や走行距離、そしてクルマの状態が査定額に大きく関わります。
ただし、その全ての基準が上等である必要はなく、クルマの状態が良ければ年式が古くても買取される車種もあるでしょうし、人気車種なら過走行でも中古車として十分価値があります。
このように、クルマは同じ車種でもコンディションが大きく異なりますが、それぞれのコンディションを評価する基準も買取業者で異なります。そこで、クルマを売却する場合は、多くの業者で買取査定を行うと良いでしょう。
②下取り
クルマの処分といえば、下取りが主な方法でした。下取りとは、次に購入するクルマの購入資金に充当する形で、ディーラーなどがクルマを買い取ることです。クルマの購入が前提であり、下取りをお願いした店舗で必ずクルマを購入する必要があります。
下取りのメリットは、なんといっても手続きが簡単であることでしょう。購入する手続きをすれば、そのまま下取りの手続きも済ませられるので一石二鳥です。これが買取業者を別に依頼すると、新たに書類を揃える必要があり、二度手間になります。
このように、下取りなら購入と処分がスムーズに完了するので、時間的に余裕がない方や手間がかかることを嫌う方には、ありがたい方法です。
③譲渡
クルマの処分には、譲渡と呼ばれる方法がありますが、業者を挟まず自分以外の名義にする場合は全て譲渡です。つまり、やり取りは個人同士になるので、話し合いで譲渡について決める必要があるでしょう。
昔の譲渡の種類は、友人や知人のほか親戚縁者などが一般的でしたが、現在は個人オークションに気軽に出品できるので、個人売買による方法も多くなっています。
譲渡の場合、業者を一切挟まずにやり取りを行う必要があり、譲渡にかかる費用はお互いで決める必要があるほか、書類も自分たちで準備しなければなりません。
ただしクルマの譲渡では、購入する側が陸運支局等で名義変更の手続きを行うので、売却する側は、手続きに必要な書類をクルマと一緒に渡す必要があります。
④廃車処分
廃車処分とは、クルマを車検証上で使用できないクルマにすることです。つまり、事故や故障で動かなくなり使えないというだけでは、まだ廃車ではなく、書類上の手続きが完了して初めて廃車処分です。
廃車処分にする状態は、中古車として流通できないほどボロボロのクルマの場合です。昔はスクラップ工場に依頼しましたが、現在では廃車買取業者があるので、廃車処分するなら廃車を専門に扱う買取業者を選ぶのがお得です。
また、廃車買取業者もクルマの状態や車種によって得手不得手があるので、できるだけ多くの廃車買取業者に相談すると良いでしょう。そうすることで、条件の良い廃車買取業者が探せるはずです。
少しでもお得にクルマを処分するためのコツ2つ
クルマの処分は、何も考えずに業者に依頼しても損するだけです。それぞれの処分先の情報を得ることも重要ですが、業者を利用するには処分するクルマの状態に合った業者選びがポイントでしょう。
それには、以下の2つのコツを実行すれば、処分するクルマはお得に売却できるはずです。
- 最初は必ず買取査定に出してみる
- ディーラーで下取り強化キャンペーンをしていたら聞いてみる
①最初は必ず買取査定に出してみる
クルマの処分を決めたら、真っ先に買取業者で査定してみましょう。買取業者は、それぞれ査定金額が異なるので、できるだけ多くの買取業者で査定することをお勧めします。
最初に中古車買取業者に査定依頼を出す理由は、処分で一番高額を提示する可能性がある業者だからです。ただし、中古車買取業者は、どんなクルマでも買取しているわけではないので、買取できないと言われたら、廃車買取に相談しましょう。
まだ走るクルマなら十分買い取ってもらえる
まだ走行できるクルマなら、中古車買取で買取してもらえる可能性が高いでしょう。
特に、人気のミニバンやSUVは、かなりの過走行でも買取される事例が多く、大きなトラブルがないなら中古車買取がお得です。このほか、趣味性の高いスポーツカーやクロカンと呼ばれるクルマも、古くても買取されるので、中古車買取に相談することをお勧めします。
ただし、確実に買取してもらうには、走れるだけでなく故障がないことも条件です。また、クルマの市場での人気度も査定では加味されるので、不人気車は買取されない可能性があることも理解しておきましょう。
走らなくても廃車買取なら無料で引き取ってもらえる可能性あり
買取には廃車買取があり、走行できないクルマも廃車買取なら無料で引き取りする業者もあります。
廃車買取では、業者ごとで流通網が異なることから、できるだけ多くの廃車買取に相談することをお勧めします。そうすることで、廃車処分となるクルマに思いもよらない金額が付く場合があるからです。
また多くの廃車買取では、どんなクルマでも0円以上での買取を約束しているので、廃車処分にお金がかかるのではと心配しているなら、廃車買取を利用してみましょう。
②ディーラーで下取り強化キャンペーンをしていたら聞いてみる
すでにディーラーで次のクルマの見積もりを取り、買い替えを決めているならディーラーでの下取りも検討してみましょう。特に、ディーラーで下取り強化キャンペーンを行っていれば、かなりお得に次のクルマを購入できるはずです。
ディーラーは、クルマの販売を主な業務とするので、買取に力を入れていません。ただし、クルマの購入に訪れたお客さんを逃さないために、下取りに良い条件を出す努力をします。また、同じメーカーからの乗り替えだけでなく、他社からの乗り替えはユーザーの囲い込みになるので、かなり良い条件を出すこともあり得ます。
そこで、下取りを出す場合、担当営業マンに下取りキャンペーンをしていないか聞いてみましょう。また、新車ディーラーも地域によっては数多く乱立しているので、下取り査定が高いディーラー探しをしても良いでしょう。
とくに地域をまたいだディーラーは、母体となる会社が異なるので営業方針も異なります。そのため、下取りもディーラーの地域が変われば査定基準が異なる場合が多いので、下取りを選択したなら地域を変えてディーラー回りをすると、良い結果が得られることもあります。
売却処分する場合の適切な売却先の選び方
クルマを売却処分する場合、適切な売却先を選ばなければ、どんなに多くの買取業者に査定してもらっても、思ったほど買取価格は伸びないでしょう。重要なのは、クルマの種類や状態で買取業者を選ぶことです。
例えば、中古車買取であっても、クルマの査定方法は業者ごとで少しずつ変わり、営業所によっても買取するクルマの種類や状態にばらつきがあります。
これは、買取業者ごとで欲しいクルマが異なり、査定方法が違うからです。
そこで、売却処分する場合は以下のポイントを押さえて、お店選びを行うことをお勧めします。
- 国産車と輸入車で買取店は使い分ける
- カスタム車は専門買取店へ
- 低年式車・過走行車・不動車は廃車買取に相談する
①国産車と輸入車で買取店は使い分ける
クルマの種類には、国産車と輸入車がありますが、買取店を選ぶ場合も輸入される国ごとで買取業者を選んだほうがお得な場合があります。
大手一般中古車買取では、輸入国に関係なく、輸入車も幅広く買取していますから、そのまま大手に売却しても良いでしょう。しかし、輸入車には、輸入車専門に買取している業者があり、しかも欧州車専門、アメ車専門といったように、輸入国ごとに強力に買取している業者なら買取価格にかなり期待が持てます。
クルマの買取では、市場での人気度により買取価格が大きく異なります。そして、クルマの状態を見極めて買取価格を決定していますが、市場での人気度は平均的な人気度なので、絶対数の少ない輸入車は、車種によってはかなり不利な買取額になることも少なくありません。
しかし、輸入車専門買取店であれば、人気度も国産車のバロメーターではなく輸入車を知り尽くした専属の査定士が適正に査定しますから、買取価格はかなり期待が持てるはずです。
そして、輸入車も欧州車とアメ車では市場での嗜好性が異なることから、ユーザー層も大きく異なるため、それぞれの輸入車にあった買取店で査定しましょう。
②カスタム車は専門買取店へ
クルマをカスタムしている場合、一般中古車買取より、カスタムを適正に査定できるカスタム車専門買取店のほうが、高額査定が出やすいでしょう。
クルマに乗っていると、完全純正で乗り続ける方より、何らかのカスタムをしている方のほうが多く見られます。もちろんカスタムの度合いも様々ですから、ちょっとしたパーツを社外品に交換しているからカスタム車専門店で査定しなさい、ということではありません。
カスタム車とは、見た目のデザインを純正から大きく変えている場合や、クルマの基本性能を大幅に上げたクルマの場合です。
まず、内外装をカスタムしてかなり独創的なデザインに変えてしまった場合は、ドレスアップカーを専門に買取する業者を探すと良いでしょう。特に有名なエアロパーツメーカーを装着していれば、高額査定が期待できます。
そして、クルマの基本性能を上げているチューニングカーは、国産、輸入車問わず多いでしょう。この場合は、チューニングカーを専門に買取する業者に相談します。
エンジンパーツ、足回りパーツに高価なパーツを使用していると、かなり買取価格に期待が持てます。また、ショップで制作されたクルマの中でもコンプリートカーと呼ばれるカスタムカーを売却する場合は、かなりの高額査定が期待できるので、必ず改造やカスタムに詳しい専門店で査定しましょう。
③低年式車・過走行車・不動車は廃車買取に相談
低年式車や過走行車、そして不動車といった中古車として流通が難しいクルマは、廃車買取で相談したほうが良いでしょう。
どんなに快適に走行していたクルマでも、低年式の過走行車は中古車買取では査定できない場合も少なくありません。また不人気車種は、走行距離が少なくても年式が古いと買取されないでしょう。
中古車買取では、中古車として流通させることが目的なので、中古車店で並べても売れないクルマは買取できません。そこで、処分するクルマに人気があるのか調べるには、中古車情報サイトを見ると良いでしょう。
まず、自分と同じ程度のクルマがいくらで売られているか調べることで、買取ができるのか判断できます。仮に中古車情報サイトに車両価格10万円で販売されていたら、買取は0円でしょう。
見極め方は、中古車として販売される100万円以下のクルマの場合、おおよそ15万円から20万円の利益が乗せられています。もし、20万円以下の車両本体価格なら買取は期待できません。
ただし、経費などが含まれるので実際はもっと複雑なため、おおよその目安として捉えてください。
このようなことから、中古車買取店で査定が0円となる低年式や過走行車は、廃車買取がお勧めです。
しかし、古いクルマの中には人気車種も少なくありません。なんでも古いからと廃車買取では逆に損する場合も少なくないので、20年以上前のクルマを処分する場合は、市場での人気度を一度調べてみましょう。信じられない高値で売られていたら、中古車買取ではなく旧車買取の利用をお勧めします。
状況別クルマの処分手続き方法
クルマの処分は、スクラップにお願いして終わりではありません。書類上も廃車手続きが必要です。また、他人に譲渡する場合も現金引換えでクルマを渡すだけでなく、必ず買主に名義変更してもらう必要があります。
これらの手続きは、行政書士などに依頼しても良いですが、やり方さえ知ってしまえば自分でも意外に簡単です。
所有者の書類を用意する
クルマの処分には、クルマの所有者の書類を集めます。所有者とは、車検証の所有者欄に記載がある方で、その下にある使用者ではないので注意しましょう。
所有者が用意する書類は、普通乗用車の場合は、譲渡証明書、委任状、印鑑証明書です。印鑑証明書は役所で取得できますが、譲渡証明書や委任状は、ネット上でダウンロードが可能です。
譲渡証明書や委任状は、様々な種類がネット上にアップされているので、必ずクルマ用をダウンロードします。
また、これらの書類は買取店を利用すれば、印鑑証明書以外は用意してもらえますが、譲渡の場合は、全て自分で用意する必要があります。
使用者と所有者は異なることに注意
用意する書類で注意することは、自分で所有していると思っても、実際は所有者が異なっている場合が多々ありますから、車検証をよく確認しましょう。
クルマの処分で名義変更する場合、権限があるのはクルマの所有者です。使用者は、クルマを使わせてもらっているだけであり、税金の納税やメンテナンスの義務はありますが、クルマを勝手に処分できません。
所有者が本人と異なる事例として多いのが、ローンで購入している場合です。特に販売店でローンを組むと、所有者がローン会社になっている場合がほとんどなので、ローンを組んで購入していたら要注意です。
この他、未成年でクルマを購入する場合、親が所有者となっている場合も少なくないので、未成年の時にクルマの購入をしていたら車検証の所有者欄を確認します。
まず、ローンで購入してローン会社が所有者となっている場合は、基本的に完済していることが条件です。完済していれば所有権解除申請をローン会社にできるので、名義変更が可能です。所有権解除を依頼すると、ローン会社から自動車登録用の委任状、印鑑証明書、譲渡証明書が送られてきます。
次に、自分の親が所有者だった場合は親の承諾が必要なので、処分することを伝えて必要な譲渡証明書と委任状に署名と実印の押印をしてもらいます。そして印鑑証明書も一緒にもらいましょう。
譲渡の場合は書類手続きを誰がやるか明確に
クルマを譲渡する場合、一般的に購入者が名義変更を行いますが、書類手続きを誰が行うか明確にしましょう。
特に、家族や親類縁者で譲渡する場合は、誰が手続きするか話し合っておきましょう。そうでなければ話が行き違いになり、手続きされずに1年過ぎて自動車税の請求が自分の元に来るなんてことになりかねません。
そして、個人売買の場合は購入者が手続きを行います。特に遠方の場合などは、相手に迷惑にならないよう、必要書類を間違えないよう揃えておきましょう。
また、個人売買では書類手続きが円滑に進まなくて、後から大きなトラブルに発展するケースも少なくありません。
特に自動車税は、いつまで売り手が負担し、いつから買い手が負担するかを明確にし、売買契約書を作成します。このほか、書類手続きを買い手に間違いなく行ってもらうために期限を設けて、期限が過ぎたらペナルティを課すなどの対策を取り、自分を守るようにしましょう。
クルマの処分でよくある質問
Q.処分するクルマの所有者が引っ越しして、住所が車検証と異なります。何を用意すれば良いのでしょうか?
A.車検証の住所から何回引っ越したかによって用意する書類が異なります。1回の引っ越しなら住民票、2回なら住民票と住民票の除票、そして3回以上や住民票の除票の提出が困難な場合は、戸籍の附票が必要です。
Q.処分するクルマを廃車にする場合、すでにリサイクル料金を払っているのに廃車処分料を請求されました。何故でしょうか?
A.クルマのリサイクル料金は、廃車から出たシュレッダーダスト、エアバッグ類、フロン類を自動車メーカーや輸入業者が引き取って適正処理するために使用します。よって、これ以外にかかる解体費用や廃車手続き費用は別途発生します。
まとめ
クルマの処分は、買取、下取り、廃車、譲渡の4種類がありますが、最初に中古車買取での査定を検討しましょう。中古車買取では、下取りより高く、そして廃車すると思ったクルマでも意外な値段で買い取ることがあります。また、譲渡金額の目安にもなるでしょう。
そして重要なことは、処分するクルマの状態に関わらず、できるだけ多くの買取店で査定することです。そうすることで、処分するクルマをお得に売却できるでしょう。