2021年11月にFCAジャパンはジープのピックアップトラック「グラディエーター」の日本導入を発表した。2022年2月に開催されたジャパン キャンピングカーショーで実車がようやくお披露目されたので、そのディテールを写真で紹介しよう。

ジープ伝統のオフロード性能を備えたピックアップトラック

グラディエーターは、1963年に初代が登場し、20年以上にわたって製造されたジープのピックアップ トラックだ。その後、ジープ コマンチなど複数のモデルを経て、2018年のロサンゼルス オートショーで新型グラディエーターが登場した。

グラディエーターはジープブランドの本格クロカン4WD「ラングラー」の4ドア版、アンリミテッドをベースに、ホイールベースは480mm延長され、5名乗車が可能なキャビンと広大な荷室を備えている。荷台の最大積載量は250kg。ラングラー譲りのボディオンフレーム構造は、ボディ剛性や耐久性にも優れている。

日本仕様は最強のオフロード性能を誇るグレード「ルビコン」で、前後デフロックや悪路⾛⾏時にサスペンションストローク量を増加させる電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム、極低速⾛⾏を可能にする専用ローギア付きロックトラックフルタイム4×4システム、マッド&テレインタイヤなどを専用装備する。

搭載エンジンは、284psと347Nmを発生する3.6L V6 DOHC。組み合わされるトランスミッションは、8速ATだ。前方に設置されたカメラで前方下部の映像を映し出すオフロードカメラや、FOX社製パフォーマンスショックアブソーバーも装備して、実践的な悪路走破性がより高められている。

インテリアは、スマートフォンを接続可能なオーディオナビゲーション システムや、サブウーハー付きアルパイン製プレミアムスピーカー、レザーシート、前席シートヒーターなど快適装備も充実。リアシートの後ろや座面下に収納スペースが確保され、日常の使い勝手も高められている。また、ラングラーと同様にルーフやドアを取り外すことも可能だ。

世界では本国アメリカに次いで2番目にラングラーが売れている日本では、導入発表以来グラディエーターへの注目は高まっており、2022年2月の段階で200台以上のオーダーがすでに入っているという。 日本のラフロードをグラディエーターが走る姿を見られる日は、もうすぐだ。

■ジープ グラディエーター ルビコン 主要諸元

●全長×全幅×全高:5600×1930×1850mm
●ホイールベース:3490mm
●車両重量:2280kg
●エンジン:V6 DOHC
●総排気量:3604cc
●最高出力:209kW(284ps)/6400rpm
●最大トルク:347Nm(35.4kgm)/4100rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・83L
●タイヤサイズ:255/75R17
●車両価格(税込):770万円

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