2022年、フランス自動車史のマイルストーンとも言える名車「ルノー5(サンク)」が、生誕50周年を迎える。それを祝福するためにルノーは、4月16~20日にかけてパリで開催されるヒストリックカーの祭典「Retromobile 2022(レトロモビル 2022)」に、魅惑の「サンクワールド」を仕立てて公開することになった。

12台の「伝説」が誘う元祖フレンチコンパクトの世界観

820平方メートルの広さを持つブースには、12台の歴史的なルノー5を展示。ルノークラシックが所有するコレクションの中から選抜されたモデルたちが、1972年のLモデルから始まるルノー5の歴史の世界へと誘う。

画像: ルノー5 L(1972)。前輪駆動だがエンジンはフロントに縦置き配置された。トランスミッションは4速MT。

ルノー5 L(1972)。前輪駆動だがエンジンはフロントに縦置き配置された。トランスミッションは4速MT。

初代ルノー5が誕生したのは、1972年のこと。全長3506mm×全幅1525mm×全高1400mm、ホイールベースは2419mmと極めて「効率的」なサイズながら、実用性もしっかり備えたキュートなスタイルで大人気モデルとなった。

搭載されるパワートレーンは782ccの直列4気筒からスタート、25kW(34ps)の最高出力と最大トルク52Nmを発生する。700kgちょっとのボディを、十分軽快に走らせることができたようだ。

画像: ルノー5 スーパープロダクション(1987)。フランス国内で人気があった選手権シリーズへの参戦車。ジャン・ラニョッティもハンドルを握っていた。展示車は日本のスーパーGTにも参戦していたエリック・コマスがシリーズチャンピオンを獲得した時のマシンだ。

ルノー5 スーパープロダクション(1987)。フランス国内で人気があった選手権シリーズへの参戦車。ジャン・ラニョッティもハンドルを握っていた。展示車は日本のスーパーGTにも参戦していたエリック・コマスがシリーズチャンピオンを獲得した時のマシンだ。

レトロモビルのルノーステージではほかに、モータースポーツで活躍したマシンや、2024年に登場する予定のエレクトリックバージョンなど、ルノー5のさまざまな魅力を一望できる展示が揃う。時節柄、気軽にフランスへ、というわけにはいかないのがちょっと残念だ。

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