フェラーリとレッドブルの2強+メルセデス
プレシーズンテスト、フリー走行で、レッドブルやフェラーリの好調ぶりが伝えられていたが、開幕戦の予選でようやく全チームの本当のペースが見えてきた。
気温20度、路面温度24度で始まったその予選では、フェラーリとレッドブルの速さが明らかとなり、メルセデスはやや出遅れたもののきっちりと開幕戦に間に合わせてきたという展開となった。開幕戦の予選までは「フェラーリとレッドブルの2強+メルセデス」という図式と言えるだろう。
ポールを決める予選Q3では、路面にラバーが乗ってタイムがどんどん更新される中、最後のアタックでルクレールが1分30秒558のトップタイムをマーク。その後、そこまでトップに立っていたカルロス・サインツ(フェラーリ)は自己ベストを更新することができず、最後にアタックしたフェルスタッペンは途中まで最速タイムを刻んでいたものの0.123秒届かず2番手となり、ルクレールの通算10回目のポールポジションが確定した。
サインツの後ろは、セルジオ・ペレス(レッドブル)が4番手、ハミルトンが5番手。上位陣の顔ぶれを見るとフェラーリのパワーユニット勢が好調で、アルファロメオのバルテリ・ボッタスが6番手、ハースのケビン・マグヌッセンが7番手に入ったことが注目される。
一方、メルセデスユーザー勢はやや遅れており、勢力図が少し変わりつつあることを感じさせるが、これが決勝でどうなるかはまだわからない。
2021年アゼルバイジャンGP以来となるポールポジションを獲得したルクレールは「今日の一番重要なポイントはタイヤを正しい領域に入れることでしたが、最後にすべてをまとめることができて、ポールに戻れたのは本当に気持ちがいいです。ただ、ライバルも速いのでプッシュし続ける必要があります。この週末は予選に向けてショートランに集中してきましたが、テストではロングランも試しているので明日が楽しみです」とコメント。
これに対して、2番グリッドから決勝スタートすることになったフェルスタッペンは「全体として悪い結果ではありません。Q2は良かったのですが、Q3はバランスが適切ではなく、うまくいかない部分がありました。オーバーステアが出たり、アンダーステアが出たりで、これに関してはこれから調べる必要があります。フェラーリとの差はとても小さく、エキサイティングなレースになるでしょう。燃料が多い状態でのレースペースはいいので、明日は気温が上がるようですが、速さを発揮したいですね」と語っている。
また、タイヤを供給するピレリは、決勝レースに向けて「タイヤに厳しい路面とコースレイアウトにより、決勝レースは2ストップが主流になるでしょう。1ストップも不可能ではありませんが、有利ではないでしょう。2セットのソフトと1セットのミディアムが最速と思われますが、問題はどのタイヤコンパウンドから始めるかということです。今季からどのチームもタイヤを自由に選択できるようになり、戦略がさらにオープンになりました。 日曜日は暖かいコンディションになりそうで、一部のドライバーが何か違うことをするかもしれません」と分析している。
2022年バーレーンGP決勝は日本時間3月20日24時(現地18時)に開始される。
2022年F1第1戦バーレーンGP予選 結果
1位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:30.588
2位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 1:30.681
3位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:30.687
4位 11 S.ペレス(レッドブル) 1:30.921
5位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:31.238
6位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ) 1:31.560
7位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:31.808
8位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー) 1:32.195
9位 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:32.216
10位10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル) 1:32.338
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16位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)