Tクラスは家族やレジャー愛好家のためのプレミアム小型バン
メルセデス・ベンツの乗用車はSクラスやCクラスなど、「アルファベットひと文字+クラス」で車名を付けられることを基本としている。もちろんこれだけではなく、SUV系は「GL」、スポーツカーは「SL」、クーペは「CL」、そしてEVは「EQ」といったように、ネーミングの方程式が存在する(一部、例外もあるが)。
現在のところ「クラス」付きの名称としては、A/B/C/E/G/S/V のラインナップとなっているが、今回メルセデス ミーのオンライン プラットフォームで発表されると予告されたモデルの車名は「Tクラス」である。
このまったく新しいモデル、Tクラスは「アクティブなライフスタイルのためのプレミアム小型バン」であると説明されている。具体的な内容は公開されていないが、ポジション的にはVクラスより小さいミニバンと思われる。2000年代前半、メルセデス・ベンツは初代AクラスをベースにスライドドアのコンパクトMPV「バネオ(Vaneo)」というモデルを発売したが、これに近いモデルではないだろうか。
メルセデス・ベンツでは、2021年8月に「シタン(Citan)」という、ルノー カングー(と日産 タウンスター)の姉妹車にあたる商用車を発表した。シタンには乗用車版もラインナップされているが、より質感を高めたモデルがTクラスではないかと噂されている。
Tクラスは、スポーティでエモーショナルなデザインや広くアレンジ可能なインテリア、実用的なスライドドア、そしてメルセデス・ベンツ特有の快適性やコネクティビティ、高品質、さらには安全性をも兼ね備えているという。AクラスやBクラスからのステップアッパーや、初めてメルセデス・ベンツを購入する人にも適したモデルを目指しているようだ。
今回公開された画像は、ここで紹介している正面を映したものだけ。3本ルーバーを配した大きなフロントグリルや、LEDのポジションランプを点灯したスクエアな感じの姿は、どことなくVクラスやGLBなどを彷彿とさせる。
いずれにしても、すべてが明らかになるのは中央ヨーロッパ時間の4月26日(火)14時。日本時間では、同日の21時にあたる。メルセデス・ベンツでは、オンライン公開に加えてメルセデス ミーにおいて詳細な情報や写真、動画などを公開し、ダウンロードが可能になる。
かつてバネオは日本でも発売されたが、時代が早すぎたのか人気は今ひとつだった。だが、SUVだけでなくミニバンやトールワゴンなど、さまざまなRVの需要が飛躍的に向上した現代なら、このTクラス、日本でもヒットしそうな予感がする。