「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、シボレー キャプティバだ。

高速クルージングでは快適な乗り心地

画像: コルベットを彷彿とさせるデュアルコクピット デザイン。6エアバッグやESCなどの安全装備、オートエアコンなど快適装備も充実。

コルベットを彷彿とさせるデュアルコクピット デザイン。6エアバッグやESCなどの安全装備、オートエアコンなど快適装備も充実。

2列目も前倒すれば完全なフラットになるので、その広さは最大で1577Lにまで拡大するのは感動モノだ。さらに助手席のシートバックまで倒せば、2.7mの長尺物も積載可能だ。「SUVって、見かけよりは意外と荷物が入らないんだよね・・・」なんていう悩みは、キャプティバには無関係だ。LLクラスのミニバンにも匹敵するような、十分な収納スペースを誇っている。

日本仕様のキャプティバに採用されたパワートレーンは、2.4L の直4 ガソリンエンジン+6速AT+電子制御4WDの組合せのみ。ガソリンはレギュラー仕様で、エコモードも設定されているなど、経済性に関しても考慮されている。

ちなみにエコモードでは、シフトスケジュールが燃費指向になりアクセル感度も鈍くなるが、普通に街中を流すだけなら、カッタルイとかパワー不足を感じるとかいったことはほぼないだろう。気軽に運転したいときや雨天時などでは、かえって運転しやすいと感じられるくらいだ。さらにAWDシステムが路面状況によって前後のトルク配分は前100:後0から52:48にまで変化してくれるので、真夏のゲリラ豪雨などに遭遇したとしても安心感が違うだろう。

足まわりは、低速域ではやや硬めに感じられるものの、高速走行となればきわめて快適な、ユッタリした乗り心地をもたらしてくれる。2.4Lエンジンの太いトルクで、のんびりしたクルージングを楽しむことも可能だ。ステアリングのフィールも軽めで動きも素直なので、見た目のサイズ感よりも取り回しはしやすい。キャプティバは、ファミリーカー感覚で気軽に付き合えるクロスオーバーSUVと考えると、分かりやすいだろう。

画像: ルーフはクーペ風に傾斜し、車高を低く見せている。リアゲートはガラスハッチのみの開閉が可能なのも便利だ。

ルーフはクーペ風に傾斜し、車高を低く見せている。リアゲートはガラスハッチのみの開閉が可能なのも便利だ。

■シボレー キャプティバ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4690×1850×1790mm
●ホイールベース:2710mm
●車両重量:1830kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:2382cc
●最高出力:123kW(167ps)/5600rpm
●最大トルク:230Nm(23.4kgm)/4600rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・65L
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤサイズ:235/50R19
●車両価格(税込):354万円

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