2022年5月5日、WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースがベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開幕する。開幕戦セブリング1000マイルでアルピーヌA480の前にまさかの敗戦を喫したトヨタGR010 ハイブリッドは、どんな走りを見せるのだろうか。

F1グランプリでもおなじみの難コース

WEC第2戦が行われるベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットは、ドイツとの国境に近いアルデンヌの森の中に位置する、アップダウンの激しいタフなコース。一瞬たりとも気の抜けないコースであり、マシンにとってもドライバーにとっても厳しいサーキットとして知られる。パワーが求められる上に、全長7kmにおよぶロングコースだけにエネルギーマネジメントも重要となる。

また、変わりやすい天候(スパウエザーと呼ばれる)もレースを難しいものとする。コースの一部だけがウエットとなることも珍しくなく、1周の距離が長いためタイヤ交換の判断の遅れが大きなタイムロスを招くこともある。

画像: スパ・フランコルシャンサーキットはアルデンヌの森の中に作られたアップダウンの激しいタフなコース。変わりやすい天候も特徴。

スパ・フランコルシャンサーキットはアルデンヌの森の中に作られたアップダウンの激しいタフなコース。変わりやすい天候も特徴。

トヨタは開幕戦セブリング1000マイルでアルピーヌA480の前にまさかの敗戦を喫したが、その後、ポルトガルのポルティマオ・サーキットでテストを行い、このレースに向けて改良を重ねてきた。前戦でリタイアに終わった7号車は完全な新車となる。

トヨタはスパ・フランコルシャンでは5連勝中とこのコースを得意としているが、前戦で課題となったマシンバランスや性能調整をどう克服するか注目される。

【参考】2022年WEC第1戦セブリング1000マイル 決勝結果

優勝 36 アルピーヌ・エルフ/アルピーヌ A480-ギブソン 194周
2位 8 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 ハイブリッド 194周
3位 708 グリッケンハウス/グリッケンハウス007 193周
4位 23 ユナイテッドオートスポーツ/オレカ 07-ギブソン(LPM2) 192周
5位 31 チームWRT/オレカ 07-ギブソン(LPM2) 192周
リタイア: 7 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 ハイブリッド

スパ・フランコルシャン6時間レースは5月5日木曜日15時30分から17時(日本時間22時30分から24時)の公式練習走行で開幕。6日金曜日の2回の練習走行に続き、予選が18時30分(日本時間7日01時30分)から行われ、7日土曜日13時(日本時間20時)に決勝レースのスタートが切られる。

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