驚かされる標準装備の充実ぶり
ポルシェのミッドサイズSUVマカンは、2014年の登場以来、およそ68万台を出荷。2021年実績でもポルシェの総販売台数30万台の内およそ29%、すなわち8万8000台がマカンだった。
そして、そのマカンにも911でなじみ深い「Tバージョン」が追加され、試乗会が南仏ニース北方に広がるチュリニ峠を中心に開催された。今回はそのインプレッションをお届けする。
マカンTに搭載されている2L直4ターボエンジンは最高出力265ps、最大トルク400Nmで、ベースグレードとまったく同じだが、標準装備のスポーツクロノパッケージによって0→100km/hの加速は6.2秒、最高速は232km/hに達する。
標準装備品は驚くほど豊富になった。エクステリアではマカンTオリジナルのアゲードグレーにペイントされたバンパーとドアミラー、モデル専用サイドブレード、これまでS専用だった20インチのダークチタンカラーの軽合金ホイール。さらにダークグレーのフロントグリルアプリケーション、スポーツデザインのドアミラーなどが採用されている。
インテリアではホイールリムヒーター付きGTスポーツステアリング、マカンTオリジナルレザーパッケージ、ブラックコーティングのスポーツテールパイプ、ブラックグロスのサイドウインドウトリムなどが含まれる。さらに15mmローダウンしたスポーツシャシとPASM(ポルシェ アクティブ サスペンション マネージメント)も追加料金なしで装備される。
つまり、これまでマカンでは選べなかったオプションも含めて単純計算で124万円ほどお買い得ということになる。さらにオプションで、エアサスペンション、21インチホイール、LEDマトリックスヘッドライト、メタリックカラーなどが用意されている。