クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車ジープ コンパス リミテッドを紹介していこう。今回は修理を依頼したために夏休みということでその経緯を。(Motor Magazine 2018年9月号より)

純正タッチアップペイントを入手した数日後

夏休みとはいったい何ごと? と思われるだろう。たしかにそのとおりなのだが、まあ聞いてもらいたい。

前回、ジープコンパスのボディカラーである「エキゾチカレッド」の純正タッチアップペイントを入手したとレポートした。これで跳ね石に削られたボンネットの塗膜剝がれ跡を修復できる、と喜び勇んで作業して無事に完了。スッキリとした気分になっていた。

そのわずか数日後のこと。駐車場でふと見た時に、MMコンパス号の助手席側フロントフェンダーに違和感を覚えた。なにか、汚れが付いたような白い線が見えるのだ。「泥跳ね水でも付いているのかな? 洗うか」と思って近づいてみると、何とそれは汚れの跡などではない! 凹んではいないが、擦られて付いたキズである。頭の中は、「えっ? どうして? 何があった?」と、いくつもの疑問符が渦巻く。

タイヤアーチをガードする樹脂製部品と、フロントフェンダー後端部の表面がうっすらと擦られている。エキゾチカレッドのペイント表面は、微かにえぐられている。

画像: 目を疑った光景。汚れが付いているように見えたが、汚れではなくて、コンクリートブロックに擦ってしまった跡。

目を疑った光景。汚れが付いているように見えたが、汚れではなくて、コンクリートブロックに擦ってしまった跡。

誰がどこで?と考えたが、いや待て。この期間、MMコンパス号を動かしたのは長期テスト担当者である自分しかいない。何しろ、キーを持っていたのだから。スペアキーを持っていない限り、動かしたくても動かせないはずだ。では、隣接したクルマに擦られたのか? いやいや、助手席側はブロック塀に面していたからそれもあり得ない。ん? ブロック塀? まさか・・・。

キズが付いている高さは、と見てみると、ちょうど膝上のあたり。駐車場の先端角部のブロック塀とほぼそれぐらいの高さだ。いやな予感がして、ブロック塀を詳細に検分してみると、駐車場に面した先端側の風化して欠落している部分がある角の複数の頂部に、うっすらと、本当にごくわずかに赤い色が付着している・・・。その高さは、何たることか、MMコンパス号の擦りキズ部分と一致する。

駐車場所は、道に面して直交した位置なので、停める際には駐車場を過ぎて前方に行ってから、ハンドルを左に切ってバックして入れる。どう考えても、その際に擦ってしまったとしか判断できない。

まったく鈍感というか、うかつというか、弁解の余地はなく反省至極の次第である。ごめんなさい。

ブロック塀の先端部分、まわりが欠落して出っ張っているように見える部分に、ほんのりと赤い色があった。

■第8回/2018年6月23日~7月25日(8カ月目)のデータ
・オドメーター:ーkm
・走行距離:ーkm
・給油量:ーL
・実燃費:ーkm/L

ジープ コンパス リミテッド主要諸元

●全長×全幅×全高:4400×1810×1640mm
●ホイールベース:2635mm
●車両重量:1490kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:2359cc
●最高出力:129kW(175ps)/6400rpm
●最大トルク:229Nm(23.4kgm)/3900rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:9.6km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):419万円(当時)

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