輸入車で人気が高まるライフスタイル重視のカスタム
昨今のSUV人気、アウトドアブームの影響もあり、ミニバンや軽自動車といったジャンルでもキャンパー仕様などライフスタイルを色濃く反映させたカスタムが増えてきている。なかでも、ヘビーデューティな本格派というより、快適性や心地よさ、使い勝手のよさを追求した仕様の人気が近年とくに高まっているようだ。
こうした動きは輸入車のオーナーの間でも盛り上がりを見せ始めている。今回紹介するボルボV60
クロスカントリー、プジョー リフターはこうした輸入車ムーブメントの最先端を行くモデルだ。
ボルボV60クロスカントリーはルーフにスーリーのルーフトップテント「テプイフットヒル」を装備した仕様で、ボルボ独自の世界観とあいまって、充実したアウトドアライフを感じさせる仕上がりとなっているのが印象的だ。
一方のプジョー リフターはイタリア車/フランス車のメンテナンスファクトリーとして知られ、数多くのファンをもつ「レッドポイント」(岐阜・各務原)が手がけた。ルーフラックやタープを装備するのはもちろんのこと、オリジナルで作成したコイルスプリングで車高を上げ、ミシュランの17インチオールシーズンタイヤを装着。雪道やマッドな路面でも高い走破性を発揮しながら、乗り心地を悪化させるのではなく、快適性や機能性をさらに高めているのが特徴だ。
また、標準のルーフレールを外してオリジナルアタッチメントでルーフラックとタープを固定することにより、車高を2100mm以下に抑えて街中でも不便なく使えるようにしているのも嬉しいところ。多くの顧客を満足させてきたレッドポイントらしいこだわりが、感じられる。
実績に裏付けされた性能がアウトドアライフをサポート
ここでポイントとなるのが、両車の足もとを極めているO・Z製ホイール「ラリーレーシング」だ。
「O・Zラリーレーシング」は1988年のWRC世界選手権でデビューし、石や土埃からブレーキを守る革新的なデザインを採用。究極のグラベルホイールとして今なおラリー/レースに君臨している伝説のホイールだ。
2017年にはリニューアルして大進化、伝統的なデザインやレタリングをベースに、スポークの先端をセンターディスクに一部重ねる形状としたり、スポーク裏のデザインを最適化したり、ホワイトのほかブラックやグラファイトといったカラーを用意するなど、最先端の技術とコンセプトに基づいたリファインが施され、さらに完成度が高められている。またサイズでは16インチから19インチを中心にラインナップが拡大されており、適合車種も増えている。
O・ZはF1でも大活躍しており、数多くの勝利をおさめている。空力、冷却性、剛性、軽量化、剛性を高次元で両立させたレーシングホイールは、2021年シーズンは10チーム中7チームが使用するほどで、「O・Zでなければ勝てない」と言われるほど走りに大きな影響を与えた。
O・ZはF1チームのそれぞれのマシンの特性やコンセプトに合ったホイールを開発して供給することでも有名で、ホイールは単にカッコ良さや軽量化だけではなく、極限のバトルを支える「勝つためのアイテム」でもあるのだ。ちなみに、WRC参戦中のトヨタGRヤリスは現在ももちろんVのホイールを装着。グラベル路面ではこの「ラリーレーシング」に近いデザインのものを使用している。
「O・Z=ウイニングホイール」としてその性能の高さを発揮し続ける「ラリーレーシング」は、どんな路面でも安心して走れる安心感をもたらしてくれることから、輸入車の充実したアウトドアライフを楽しむために欠かせないホイールとなっている。