2種類のパワートレーンで3グレードを設定
グレカーレはマセラティ初のコンパクトSUVで、レヴァンテの弟分にあたる。2022年3月にオンラインでワールドプレミアされ、日本でも4月に最終プロトタイプがお披露目された。その車名は、マセラティのネーミング流儀で「風」に由来し、地中海の北東風を意味するイタリア語が語源だ。
「毎日が格別」をコンセプトとするグレカーレは、スタイリッシュな流線型のデザインや最高品質の素材でつくられた内装、高い技術スペックなど運転時に群を抜いたパフォーマンスを発揮しながらも、比較的コンパクトなサイズで、子どもの送り迎えや通勤といった日常生活のあらゆるシーンにおいて活躍できそうだ。
今回、日本仕様としてオーダーが開始されるのは、2L直4ターボ+マイルドハイブリッドを搭載する300ps版の「GT」と330ps版の「モデナ」、そしてスーパースポーツのMC20に搭載されたネットゥーノ エンジンをベースとする、530psを発生する高性能ガソリン3L V6ツインターボを搭載した「トロフェオ」の3グレードだ。車両価格は以下のとおり。いずれもトランスミッションは8速ATで、駆動方式は4WDだ。
マセラティ グレカーレ ラインナップ
GT(2L直4ターボ+MHEV/300ps):862万円
モデナ(2L直4ターボ+MHEV/330ps):1046万円
トロフェオ(3L V6ツインターボ/530ps):1395万円
今回、グレカーレの発売を記念して、特別な内装と技術仕様が魅力の導入限定エディション「グレカーレ プリマセリエ」も同時にオーダー受付を開始する。プリマセリエとは「最初のシリーズ」を意味し、インナーヘッドレストに施されたプリマセリエ専用ステッチを施すなど、細部までこだわったモデルだ。世界限定1000台(左ハンドルのみ)の生産予定で、車両価格は、プリマセリエ GTが1071万円、プリマセリエ トロフェオが1718万円となっている。
また、マセラティ史上初となる100%電動化SUVのグレカーレ「フォルゴーレ」も、エンジン車の発売から約1年後には発売が予定されているが、これの日本仕様に関しては未発表だ。
なお、マセラティの公式Webサイトでは、グレカーレに対応したコンフィギュレーターがオープンする。オンライン上で、自分だけのグレカーレを作ってみては、いかがだろうか。
■マセラティ グレカーレ トロフェオ 主要諸元(欧州仕様)
●全長×全幅×全高:4859×1979×1659mm
●ホイールベース:2901mm
●車両重量:2027kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3000cc
●最高出力:390kW(530ps)/6500rpm
●最大トルク:620Nm(63.2kgm)/3000−5500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・64L
●最高速度:280km/h
●0→100km/h加速:3.8秒
●タイヤサイズ:前255/40R21、後295/35R21
●車両価格(税込):1395万円