第3戦が開催される鈴鹿からセーフティカーとして使用
セーフティカーとは、レースにおいてスタート前にはコース上に障害物がないかを確認し、レース中にアクシデントが発生した際には競技車両を先導する役割を果たす。したがって、ハイパワーなレーシングカーを先導して走れるだけのパフォーマンスを持ったクルマでないと、セーフティカーにはなれない。
今回、日産とNMCは、ニッサン Zのセーフティカーを贈呈することで、スーパーGTシリーズの安全で円滑なレース運営に貢献していく。今回、セーフティカーが「フェアレディZ」ではなく「ニッサン Z」となっているのは、ベース車両が左ハンドルの輸出仕様のためと思われる。
セーフティカーのスペックなどは公表されていないが、レーシングカーではないのでベース車両から大幅なチューンなどは施されていないはず。だが、シートは運転席&助手席ともフルバケットタイプのものに交換されており、5点式のフルハーネスが装着されている。外観では、フロントグリルの左右両端にフラッシュライトが、ルーフには米国WHELEN社製の警告灯が装着され、いずれも走行時には点滅させる。
日産では、2022シーズンからスーパーGTシリーズのGT500クラスに「ニッサン Z GT500」で参戦しており、セーフティカーとレース車両とで、レースを通じてより幅広い層のファンに「Z」の魅力を訴求し、スーパーGTシリーズのさらなる人気向上にも貢献したいと考えている。
なお、Zのセーフティカーは、2022年5月28日(土)・29日(日)に鈴鹿サーキットで開催される、スーパーGTシリーズの第3戦からセーフティカーとして使用される。また、決勝が行われる5月29日には、同サーキットにおいて贈呈式が実施される。
セーフティカーとしてレースの安全を支えるZとともに、スーパーGTシリーズでZが活躍するのを楽しみにしているファンも多いことだろう。まずは、鈴鹿での健闘に期待しよう。