渋めの色使いでスポーティさを強調するエクステリア
V6ハイブリッドモデルは、2.9L V6ガソリンエンジンと高度な電気モーターの組み合わせにより、システム最高出力544ps、最大トルク750Nmを発生する。そこから生まれるパフォーマンスは、0→62mph加速がV8モデルよりわずか0.1秒遅れの4.1秒。その性能に不満はない。EV航続距離は最長で41km、1km当たりのCO2排出量はわずか75g(WLTP)と、ベントレー史上最高の効率性の持ち主でもある。
2種類の高性能パワートーインはそのサウンドでも際立つ。V8モデルは、スポーツエキゾーストの設計見直しによってサウンドの質を向上、V6ハイブリッドモデルでは、「スポーツモード」時のエンジンルーム内のサウンドにこだわりを見せる。それでいて、両モデルともリアキャビンの高い静粛性は確保しているという。まさに、ベントレーの真骨頂といえるだろう。
エクステリアは、凜とした佇まいが魅力だ。どのボディカラーを選んでも、ブラックのブライトウェアが存在感をアピールする。「明るく輝くメタルパーツを減らすことによってクルマのフォルムに自然と目線を惹き付け、より低くワイドな印象を与えよう」という、デザインチームの試みだ。
グロスブラックのバンパーロアグリル、ダークティントのヘッドライトとテールランプ、ブラックのクアッドテールパイプフィニッシャー、フロントフェンダーの「S」バッジなども、エクステリアをぐっと引き締める。
グリルとその周りはブラックグロスで統一され、縦型のバーチカルベーンがそそり立つ姿はまさに王者の貫禄だ。トランクリッドに装着された「ウイングドB」のバッジと、「BENTLEY」のロゴだけがブライトクローム仕上げとされているところも味わいがある。
足元は、新設計のY字型の5本スポーク22インチホイールを装着。仕上げは「グロスブラック」または新登場の「ペールブロガーサテン」を選択できる。加えて、「グロスブラック仕上げ」と「ブライトマシニング仕上げ」を施した21インチトライスポークホイールも専用として用意される。レッドのブレーキキャリパーは、どのタイプのホイールに対しても標準で装備される。