上り車線を分離した運用で、夜間は車線規制が始まる
2021年11月下旬から開始されている東名多摩川橋のリニューアル工事は、老朽化した橋梁のコンクリート床版(しょうばん)を新しいものに取り替えるものだ。当Webモーターマガジンでも以前に現場の状況などを紹介したが、車線幅を縮小し既存の6車線を極力確保しながら工事を行う交通運用を採用することで、ユーザーへの渋滞等の影響を最小限にしている。
従来、全断面で橋梁の床版を取り替えていた工法を、断面を分割して部分的に床版取替を行う工法に変更することで、工事中でも車線数を既存の6車線を極力確保できるような、車線確保型の交通運用を行っている。
現在、ステップ1として上り車線のいちばん外側の床版取り替え工事が進められているが、まもなく終了する。ステップ2は、2022年7月23日(土)より規制切り換え作業を行う予定(雨天時は予備日の7月30日か8月6日に実施予定)で、上り車線の中央部の床版取り替え工事を行う。そのため、ステップ2の期間は上り線の車線が分離する。
平日の5時〜19時と土日・祝日は6車線を確保した上り線車線分離規制が行われるが、平日の19時〜翌5時(翌日が土日・祝日の場合は土日・祝日の5時まで)は工事エリアを拡幅するため5車線となる。
このステップ2は、2023年2月中旬まで行われる予定。その後、車線中央部から下り車線へとステップ6まで床版取り替え工事を進め、2024年10月下旬には完成する予定だ。
6車線を確保しながらの工事とはいえ、車線の規制時には渋滞の発生が予測される。首都圏から東名高速を利用して厚木方面に向かう(もしくは、その逆)ドライバーは、中央道や圏央道への迂回も考えたほうが良いだろう。所定の迂回路を利用した場合は、迂回しなかった場合と同額となるように通行料金が調整されるので、詳しくはNEXCO中日本のWebサイトを参照されたい。
いずれにしても、東名高速を利用する前には、工事専用Webサイトで最新の交通規制予定情報などを確認してから出かけるように心がけたい。(図版:NEXCO中日本)