正体不明な真四角の箱。誕生のきっかけはハリウッドムービー?
サンク誕生50周年を祝う2022年は、さまざまなアニバーサリーイベントやアクティベーションが行われている。その一環としてまたひとつ、ダイレクトに物欲を刺激してくれそうな「特別なアイテム」がここでご紹介するポータブルカセットプレーヤー「PlayeR5」だ。
一見、正体不明の真四角な箱だがこれ、最新の機能を備えたポータブルカセットプレーヤーなのだ。
70年代末から80年代にかけて、一世を風靡した「ソニー ウォークマン」を覚えている方には懐かしい限りだろう。だが実は近年、人気のハリウッド映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でクリス・プラットが演じる主人公が愛用していたことなどの影響を受けて、ノスタルジーを交えたちょっとした「ポータブルカセットプレーヤー」ブームが起こっているのだという。
本体は、フランスの新興企業「We Are Rewind」が手掛けた市販品がベースとなっている。高級オーディオ素材を扱うフランスの企業とのコラボレーションで、生まれた。すっきりとした飾り気のないデザインは70~80年代当時のポータブルカセットプレーヤーに対するオマージュだが、ボディはアルミニウム製で非常に上質な仕上がりとなっている。
Bluetooth 5.0に対応。充電式バッテリーで長時間連続プレイが可能
単に懐古趣味であるだけでなく、最新の機能性もしっかり追求されている。たとえば簡単にワイヤレスヘッドフォンと接続できるBluetooth機能を搭載。バッテリーは交換するタイプではなく、充電式リチウムイオン電池を採用しているあたりも今ドキだ。オリジナルのミックスリストが作れるように、録音機能も備えているという。
PlayeR5としてのアレンジは、ボディカラー。鮮やかなメタリックイエローは、ルノーサンクのプロトタイプをモチーフとしている。グリップ部のブラックストライプは、リアバンパーのイメージだ。真っ赤なウインドウは、テールランプを模している。
このPlayeR5は6月21日にInstagramとTikTokのソーシャルメディアを通じて告知、限定版として予約注文が受け付けられている。店頭販売で手に入れようと思うと、パリのシャンゼリゼ通り53番地にあるブランドの旗艦店「アトリエ・ルノー」まで足を運ばなければいけないようだ。
それではと、ルノーのオンラインストア「 The Originals」を覗いて見ると・・・あった!189ユーロというから、日本円ではおよそ2万7000円ほど(6月23日現在)。ベースモデルの予価と比べると100ユーロほどのプレミアがついているようだが、限定品であることを考えれば納得できる。
製品の出荷は8月12日から。サンクファンだけでなく、個性的なカセットプレーヤーを狙っているガジェットマニアにもぴったりのアイテムと言えそうだ。