「旅のドラマ」を感じるドラマチックエリアに
福島県と宮城県の県境から少し手前、福島県でいちばん北にある国見SA(下り)が、2020年秋のリニューアルで「ドラマチックエリア国見(下り)」となりました。ドラマチックエリアとは、地域の中核となるSA/PAの中で、特に、その地域ならではの「旅のドラマ」を味わえるところとしてNEXCO東日本が設定したものです。
ドラマチックエリア国見(下り)は、交通の要衝となる宿場町の歴史と、四季折々の農作物に恵まれた地域としての「四季見宿」がコンセプト。建物は「山の本陣」を模しており、SA背後の山を借景に小屋組を連想させるデザインが採用されています。
蛇口から出る桃のジュースを自分でカップへ!
2020年秋のリニューアルから発売が開始されたのが「蛇口からももジュース」(380円)です。桃は福島県きっての自慢の産品。全国生産の20%が福島となっているとか。その福島の桃を100%使ったジュースが「Sweets monmo」で販売される「蛇口からももジュース」なのです。
お店の前には、なんと巨大な桃のオブジェ?に蛇口が! 料金を払ってカップをもらい、自分で注ぐのです。ジュースになる桃は「あかつき」や「はつひめ」など、7~8種の銘柄が用意されており、定期的に変更されています。福島産の桃は、福島を代表する「あかつき」をはじめ、県オリジナル種の「はつひめ」、最上級の食味「ゆうぞら」など、実に数十種もあるとか。ちなみに取材日は「あかつき」でした。このジュース、週末ともなれば長蛇の列ができるほどの人気だそうです。
さて、そんな福島の桃のジュースは、どんな味なのでしょうか? 飲んでみれば、意外にけっこうスッキリしたお味。果実をすりつぶして作る「ネクター」を想像していましたが、かなり違います。桃100%のジュースは、甘みは十分ありますが雑味がなく、ベトベトしていません。上品な味なんですね。生の桃をかじったとき、そのままの味です。これはうまい! 行列ができるのも当然のことでしょう。