2022年6月22~26日、WRC第6戦サファリラリー・ケニアがナイロビ近郊ナイバシャを起点に開催され、トヨタのカッレ・ロバンペラが優勝、2位はチームメイトのエルフィン・エバンス、3位に勝田貴元が入り、トヨタが表彰台を独占。4位にもセバスチャン・オジェが入って、トヨタが1-2-3-4フィニッシュとなった。

アフリカの大地にライバル全滅、トヨタが盤石の信頼性で上位独占

2021年、久しぶりの復活開催となり、以前と変わらぬタフなラリーが展開されたサファリラリー。その厳しさはラリー1規定初年度となる2022年も変わらなかった。

初日からヒョンデのオイット・タナック、ティエリー・ヌーヴィル、M-スポーツ・フォードのセバスチャン・ローブ、クレイグ・ブリーンが次々とメカニカルトラブルに見舞われ、2日目にはタナック、ヌーヴィルが再びメカニカルトラブルからデイリタイアに追い込まれた。

そんな中、4台のトヨタGRヤリスは、オジェが初日に首位走行中のパンクで後退するという不運があった以外は大きなトラブルに見舞われることなく、次第に上位を固めていった。

中でも別格だったのが選手権リーダーのカッレ・ロバンペラ。先頭スタートの不利が予想される中で好タイムを並べ、オジェのタイヤトラブルで首位に浮上すると、以降は1度もその座を譲ることなくフィニッシュまで走り切った。

これでシーズン6戦4勝となったロバンペラは、ドライバーズ選手権で2位のヌーヴィルとの差を65点にまで広げ、さらに独走状態となった。また、マニュファクチャラーズ選手権でもトヨタはヒョンデとの差を62点に拡大している。

画像: アフリカの大地にライバル全滅、トヨタが盤石の信頼性で上位独占

好タイムを並べた勝田、2年連続の表彰台フィニッシュ

2021年は初表彰台となる2位でフィニッシュした勝田は2022年もサファリで強かった。ラリーの出だしこそトラブルの多いこのラリーの特性を考慮して慎重な走りだったが、ライバルの相次ぐトラブルですぐに表彰台圏内に浮上。

その後はパンクに見舞われてタイムロスを喫するステージもあったが、ほとんどでトヨタのチームメイトと変わらないタイムをマークし続け、自身2度目となる表彰台圏内の3位でフィニッシュを果たした。

「ポルトガルとサルディーニャの連戦からこのサファリまでの間にクルマの開発がすごく進んで、GRヤリスはさらに強いクルマなりました。チームはすごくいい仕事をしてくれたと思います。(コドライバーの)アーロンにとっては初表彰台なので、すごく良かった」と笑顔の勝田は、これでドライバーズランキングでも3位タイに浮上している。

画像: 好タイムを並べた勝田、2年連続の表彰台フィニッシュ

次戦WRC第7戦ラリーエストニアは7月14~17日、同国第2の都市、タルトゥを起点に開催される。

2022WRC第6戦サファリラリー・ケニア 結果

1位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)3h40m24.9s
2位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+52.8s
3位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1) +1m42.7s
4位:S.オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1) +2m10.3s
5位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20 N ラリー1))+10m40.9s
6位:C.ブリーン(フォード プーマ ラリー1)+23m27.9s
7位 :J.セルデリディス (フォード プーマ ラリー1)+30m16.5s
8位 :S.ローブ(フォード プーマ ラリー1)+32m12.6s
9位 :K.カエタノビッチ (シュコダ ファビア ラリー2 エボ)+35m37.6s
10位 :O.ソルベルグ(ヒョンデ i20 N ラリー1)+37m36.6s

2022年WRCドライバーズランキング(第6戦終了時)

1位 K.ロバンペラ(トヨタ) 145
2位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)80
3位 O.タナック(ヒョンデ)62
4位 勝田貴元(トヨタ)62
5位 C.ブリーン(Mスポーツ フォード)60
6位 E.エバンス(トヨタ)57

2022年WRCマニュファクチャラーズランキング(第6戦終了時)

1位 トヨタ 246
2位 ヒョンデ 184
3位 Mスポーツ フォード 144

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