よどみなく滑らかなフォルム。空力性能も磨き抜かれている
ダイナミックでパワフル、そしてピュア・・・中国で発表された新型サルーン「ID.エアロ コンセプトカー」のエクステリアデザインは、伸びやかでスタイリッシュなフォルムが特徴だ。さらに、優れた空力性能を備えながら、ミドルセダンとしてのプレミアム性にもこだわり抜いている。

ID.エアロのコンセプトカーは「ポーラーライトブルーメタリック塗装」を採用。光の当たり方によって金色のきらめき効果を生み出す「ライトメタリックカラーシェード」は、グロスブラックに似合うという。
全長は約5mで、ゆるやかなオーバルラインを描くルーフによって、クーペライクなシルエットを演出する。空力性能も突出しており、Cd値はわずか0.23に過ぎない。同時にID.ファミリーに共通するMEBシャシならではの短いオーバーハングと長いホイールベースを活かし、広々とした室内空間を実現しているという。
22インチに達するアルミホイールは、タービンをモチーフとしたデザインを採用。ホイールハウジングの中に整然と収められている。ドアハンドルはサイドボディに収納されており、操作はタッチによって行うことになる。

リアまわりはダークライトストリップとハニカム構造のテールライトクラスターが特徴。
ID.エアロのコンセプトカーには、エネルギー容量77kWhと極めて高性能なリチウムイオン電池が搭載されている。効率を極めた駆動系と優れた空力特性の相互作用によって、WLTPサイクルで620kmもの航続距離を達成しているという。
欧州向けにはエムデン工場で生産。ほかに北米への投入が決定している。ID.3やID.4などコンパクトカーから始まったフォルクスワーゲンID.シリーズのチャレンジは、ID.エアロの登場を機に新たなステップを歩み始めることになるのかもしれない。

クロスオーバーやミニバスまで、フォルクスワーゲンの電気系アーキテクチャであるMEBはフレキシビリティに富む。形状、サイズともにさまざまなカタチに順応させることが可能で、効率的にも非常に優れている。
World Premiere of the NEW all-electric ID. AERO concept car by Volkswagen
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