2022年6月30日、スバルは航空宇宙カンパニー 宇都宮製作所において、陸上自衛隊 新多用途ヘリコプター「UH-2」の量産初号機を陸上自衛隊に納入した。

412EPXをベースに陸上自衛隊向けの仕様を織り込む

スバルでは、同社のルーツである「中島飛行機」の技術とスピリットを受け継いだ航空宇宙カンパニー部門の活躍が最近はめざましい。今回、陸上自衛隊に納入された「UH-2」は、米国のベル・エキストロン社と共同開発した民間向けのヘリコプターである412シリーズの機体を共通プラットフォームに、陸上自衛隊向けの仕様を織り込んで開発・製造されたものだ。

画像: テスト飛行中の「UH-2」。

テスト飛行中の「UH-2」。

2018年には試作機の飛行試験を開始。2019年には試作機が防衛省に納入されて各種試験が実施され、そのフィードバックを基に完成した量産初号機が2022年5月に飛行試験を実施したのは、以前に当Webモーターマガジンでも紹介した。その後、各種の車内飛行試験を順調に進め、防衛庁による確認を経て、2022年6月30日に栃木県宇都宮市のスバル 航空宇宙カンパニー 宇都宮製作所で、UH-2 量産初号機の納品に至った。

なお、民間向けのヘリコプターである「412EPX」は、2022年6月に国土交通省 中部地方整備局と海上保安庁から受注されるなど、好調に推移している。

画像: UH-2の飛行イメージ。

UH-2の飛行イメージ。

スバルでは、今後も国産ヘリコプターであるUH-2の量産事業を推進するとともに、スバル ベル 412EPXの製造・販売にも邁進していく。大型旅客機のボーイング777をはじめとする飛行機の中央翼の生産なども手がけている。クルマだけでなく航空機の分野でも活躍するスバルに、今後も注目していきたい。

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