アヴァンギャルドなデザインのDSブランドに、新たにCセグメントハッチバックのDS 4が加わった。新世代DSとしては4番目のモデルとなり、より鋭く凝ったエクステリアと個性的なインテリアを持ち、 DS初の機能も搭載するDS 4に早速試乗した。(Motor Magazine 2022年8月号より)

フランスのラグジュアリーブランド「DS」とは何か。

画像: シトロエンDS21(1965年)。

シトロエンDS21(1965年)。

「DS」という名前が自動車の歴史に初めて登場したのは、1955年のこと。後にフランスの生んだ稀代の名車として知られることになる、シトロエンDSのデビューである。

シトロエンDSは当時としては先進的かつ前衛的な空力に優れたスタイリングデザインや、金属バネのダンパーの代わりにエアスプリングと油圧システムを組み合わせた「ハイドロニューマチック」という革新的なサスペンションを持ち、常識を越えて快適な乗り心地を実現した。

1976年に生産終了となったが、唯一無二といえる特徴的なエクステリアデザインと素晴らしい乗り味は、現在も熱心なマニアたちに信奉されている。

そのオリジナルDSが持っていた先進性、前衛性、革新性、そして洗練。それらの象徴的な要素を基本骨子としたシトロエンのサブブランド、「シトロエンDS」が2009年に誕生する。

シトロエンC3をベースにしたシトロエンDS 3を皮切りに、当初はシトロエンの各モデルを元にしたラグジュアリーなシリーズとして展開されたが、2014年にはプジョー、シトロエンと並行する3つめのブランドとして、 DSオートモビルズが誕生。

フランスの伝統的な専門技術、センスや美学といった強みを活かした、他国では決して作れないフランスならではの高級車ブランドとして新たなスタートを切った。

現在はプジョーなどと基本コンポーネンツを共有するものの、デザインや乗り味などに強い独自性のあるプロダクションモデルを生み出している。

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