2022年7月30日、F1第13戦ハンガリーGPの予選がハンガロリンクで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が自身初となるポールポジションを獲得した。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はQ3でトラブルが発生して10番手、角田裕毅(アルファタウリ)はグリップ不足に悩まされ16番手だった。

メルセデスが進撃開始、ラッセルが2強を倒してポール獲得

ドライコンディションのフリー走行ではフェラーリとレッドブルの2強が速さを見せていたが、土曜日は朝から一転雨模様。予選開始時には雨がやんで、路面が乾いていく難しい状況となり、各チーム、タイミングを見計らいながらアタックを開始したが、渋滞が起きやすいトリッキーなコースレイアウトもあって、Q2ではセルジオ・ペレス(レッドブルダ)が敗退する波乱もあった。

画像: グランプリ2日目は、午前中雨模様、午後は雨が止んで少しずつ乾いていくコンディション。予選時の気温は22度、路面温度30度。路面はほぼドライ。予選終了時は気温24度、路面温度33度まで上がっていた。

グランプリ2日目は、午前中雨模様、午後は雨が止んで少しずつ乾いていくコンディション。予選時の気温は22度、路面温度30度。路面はほぼドライ。予選終了時は気温24度、路面温度33度まで上がっていた。

そして迎えたQ3では、まずサインツが1分17秒505のトップタイムをマーク。2番手ラッセル、3番手ルクレール、4番手ハミルトンと続く。

そして最後のアタックでは、サインツがさらにタイムを縮めて勝負あったかと思われたが、その直後、ラッセルがそれを0.044秒上回る1分17秒377をマークしてポールポジションを獲得した。

フェラーリとレッドブル以外のドライバーが予選トップに立つのは今季初めて。渋滞が起きやすいコース、路面コンディションが改善していく状況という要素はあったが、ラッセルのポール獲得は「フェラーリとレッドブルの2強」という図式が変わりつつあることを感じさせることになった。

画像: 予選トップ3。フェラーリ勢、レッドブル勢を抑えて、今季初めてメルセデスが先頭でスタートを切ることになった。

予選トップ3。フェラーリ勢、レッドブル勢を抑えて、今季初めてメルセデスが先頭でスタートを切ることになった。

なお、フェルスタッペンはパワーユニットのトラブルでタイムを伸ばせず10番手。抜きにくいハンガロリンクで決勝ではどこまで挽回できるだろうか。

角田裕毅(アルファタウリ)はグリップ不足に悩まされ、チームメイトとともにQ1で敗退となった。前戦フランスGPでは速さを取り戻したが、どうもうまくいかない。

タイヤを供給するピレリは「ジョージ、ポールおめでとうございます。午前中の雨でトラックがリセットされ、予選ではドライとなり路面が急速に良化していく難しい状況の中、素晴らしいタイミングで理想的なラップを刻みました。日曜日の天気はまだ不透明ですが、再び涼しいコンディションが予想されます。決勝レースではソフトからハード、またはミディアムからハードの1ストップが主流になると思われますが、2ストップも可能性はあります。その場合、ソフト→ミディアム→ミディアムが考えられますが、ソフト→ミディアム→ソフトも興味深い選択です」と分析している。

画像: ピレリが公開した土曜日の分析データ。

ピレリが公開した土曜日の分析データ。

決勝(70周)は日本時間7月31日22時(現地時間15時)に開始される。

2022年F1第13戦ハンガリーGP予選 結果

1位 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:17.377
2位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:17.421
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:17.567
4位 4 L. ノリス(マクラーレン・メルセデス) 1:17.769
5位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー) 1:18.018
6位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー) 1:18.078
7位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:18.142
8位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ) 1:18.157
9位 3 D. リカルド(マクラーレン・メルセデス) 1:18.379
10位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 1:18.823
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11位 11 S.ペレス(レッドブル)
16位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)
19位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)

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