アイシンは歴代クラウンに搭載された同社の製品や技術を紹介する特別展示企画「クラウンとアイシン」を、2022年8月25日(木)〜12月9日(金)にアイシングループの展示館である「コムセンター」で開催する。

サブテーマは「いま振り返る、歴代クラウンとともに歩んだアイシンの挑戦」

日本を代表する大手自動車部品メーカーであるアイシン(2021年にアイシン精機がアイシンAWを統合してアイシンとなる)が開発したさまざまな製品や技術は、歴代のトヨタ クラウンに数多く採用されている。

画像: 1963年、2代目クラウンに搭載された、国産初の全自動2速AT。

1963年、2代目クラウンに搭載された、国産初の全自動2速AT。

たとえば、初代クラウンに搭載された国産初のオートマチックトランスミッション(半自動FR2速AT)「トヨグライド(タイトル画像)」は、トヨタが開発したが、1961年からアイシンに生産受託された。1963年には国産初の全自動2速ATに進化し、2代目クラウンに搭載された。これもアイシンが受託生産し、1965年には生産5万台を達成している。また、初代クラウンのピニオン式ドアロックや摩擦式バンパージャッキも、アイシンの前身である新川工業が開発したものだ。

さらに、アイシンと米国ボーグ・ワーナー社との日米合弁AT専門メーカー「アイシン・ワーナー」は、まったく新しいFR3速ATを開発し、5代目クラウンに採用された。7代目クラウンでは、世界初の電動チルト&テレスコピック ステアリングコラムを開発した。13代目クラウンでは、FRハイブリッドトランスミッションが採用された。

そして16代目の最新クラウンでは、ブルーネクサス、アイシン、デンソーの3社で共同開発した最新鋭の電動ユニット「1モーター ハイブリッド トランスミッション」の「eAxle(イーアクスル)」が採用されている。

画像: 16代目となる新型クラウンと、最新鋭の電動ユニット「eAxle」。

16代目となる新型クラウンと、最新鋭の電動ユニット「eAxle」。

今回の特別展示では、こうした各世代のクラウンに搭載されたドライブトレーンユニットを実物展示しているほか、時代や社会のニーズに貢献してきたさまざまな製品の開発秘話をクラウンの進化とともに紹介している。また、8月25日(木)〜9月2日(金)の特別展示期間には、初代クラウンの実車展示も行われる。

展示会場となる「コムセンター」はアイシングループの展示館で、2015年のアイシングループ創立50周年を記念し建設された。グループ創業当時から現在までの代表的な製品を展示し、グループの成長の歴史、総合力、技術の先進性・独創性を紹介している。

画像: 8月25日(木)〜9月2日(金)の期間には、初代クラウンの実車も展示される。

8月25日(木)〜9月2日(金)の期間には、初代クラウンの実車も展示される。

■「クラウンとアイシン」開催概要

●期間:2022年8月25日(木)〜12月9日(金)
 (土日は休館、9/19、9/23、10/10、11/3、11/23の祝日はオープン)
●時間:9時〜17時(入館は16時30分まで)
●会場:アイシン コムセンター
 愛知県刈谷市朝日町2-1
 (JR東海道線・名鉄三河線「刈谷駅」下車。徒歩約15分/タクシー約5分)
 (伊勢湾岸自動車道「豊田南IC」より約15分。駐車場あり)
●観覧料:無料
※10名以上またはバスで来館の場合は、前日までに事前見学申込みが必要となる
TEL:0566-24-8600

なお、展示の一部はAI Thinkで公開されている。

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