2022年、BMWはとくに大きな動きを見せている。日本で人気のX1、2シリーズ アクティブツアラー、そしてフラッグシップサルーンの7シリーズがフルモデルチェンジされたのだ。加えてBEVのラインナップ拡充も推進するなど、注目点は多い。(Motor Magazine 2022年9月号より)

X1をはじめとした人気車がフルモデルチェンジ

衝撃的だった「i8」と「i3」の登場以降、しばらく音沙汰のなかったBMW iシリーズだが、ここへきてニューモデルを矢継ぎ早に投入。2022年7月に日本でも発売された第7世代となる新型7シリーズにも、BEVのi7がラインナップされている。

画像: BEVも用意するハイエンドサルーン「7シリーズ / i7」。BMW最高級サルーンの7シリーズは約7年ぶりにフルモデルチェンジ。全グレードがロングホイールベース仕様となり圧倒的な広さとラグジュアリー感のある後席を実現。さらに7シリーズでは初となるBEVもラインナップされている。(New 2022年7月1日 日本発売)

BEVも用意するハイエンドサルーン「7シリーズ / i7」。BMW最高級サルーンの7シリーズは約7年ぶりにフルモデルチェンジ。全グレードがロングホイールベース仕様となり圧倒的な広さとラグジュアリー感のある後席を実現。さらに7シリーズでは初となるBEVもラインナップされている。(New 2022年7月1日 日本発売)

i7 xDrive60はグレード名が示す通り、フロントに258ps、リアに313psという強力なモーターを配し、システム出力544psを誇る。最大トルクも745Nmと強大で、0→100km/h加速は4.7秒という俊足ぶり。101.7kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、一充電で約600kmの走行を可能としている。

エンジン車は、ディーゼルの740dとガソリンエンジンの740iが導入される。納車は今年第4四半期の予定だ。

注目すべき装備として、世界初の31.3インチ8Kパノラマ仕様のBMWシアタースクリーン、すべてのドアを自動で開閉できる機能、完全自動駐車が可能とするパーキングサポートプロフェショナルなどが挙げられる。

ボディサイズはさらに大柄になり、全長は約5.4mに達する見込み。見てのとおりフロントフェイスが特徴的だ。BMWはときおりこうした奇抜なデザインで物議をかもしてきており、上級モデルほどそれが顕著だが、新しい7シリーズでこの斬新なフロントフェイスがどのように受け入れられるか興味深いところだ。

BMW Mの50周年アニバーサリーなど、話題も豊富

日本導入済みの車種では、日本で人気のが高い2シリーズアクティブツアラーが新しくなった。 BMWのSAV(=スポーツアクティビティビークル)関連では、欧州ではエントリーのX1とフラッグシップのX7についての情報が伝えられた。

画像: コンパクトなボディと広い室内を両立「2シリーズ アクティブ ツアラー」。1シリーズなどと基本コンポーネントを同じくする、広い車内スペースを求めるユーザーに向けたモデル。1.5Lガソリンターボと2Lディーゼルターボが用意されている。アレクサを採用するなどインフォテインメント系も進化している。(New 2022年6月14日 日本発売)

コンパクトなボディと広い室内を両立「2シリーズ アクティブ ツアラー」。1シリーズなどと基本コンポーネントを同じくする、広い車内スペースを求めるユーザーに向けたモデル。1.5Lガソリンターボと2Lディーゼルターボが用意されている。アレクサを採用するなどインフォテインメント系も進化している。(New 2022年6月14日 日本発売)

6月に発表された3世代目となるX1は、ボディサイズがひとまわり拡大したほか、大型でスクエアなキドニーグリルを採用するなどして見た目の存在感が増した。また、モーターが組み込まれた7速ステップトロニックは、第2世代のVマイルドハイブリッドとして機能する。

7月にはX7の改良が報じられた。上下2分割としたヘッドライトや、同じく最新のVマイルドハイブリッドの採用など、ほかの上級モデルに通じる変更が行なわれる。

そのほか、直近でBMWが採用を進めているものとして、カーブドディスプレイおよび最新世代のiDrive、コンパクトなATセレクター、前席間に配置するインタラクションエアバッグ、ハンズオフ可能な渋滞運転支援機能、安全性と快適性を包括するドライビングアシストプロフェッショナルなどが挙げられる。

こうして「駆けぬける歓び」を損なうことなく電動化をはじめ時代のニーズに取り組む一方で、BMW Mの50周年を記念してMT仕様のM3を日本でも限定販売するなど、BMWの本質である走りの訴求もぬかりはない。(文:岡本幸一郎/写真:BMW)

画像: デビュー後初の大幅改良でフロントマスクを一新した「X7」。デビュー以来初の大幅改良によって、フロントマスクの意匠が変更された。12.3インチのセンター画面と14.9インチのメーター画面を1枚につなげたBMWカーブドディスプレイを採用している。(Coming Soon 2022年内日本導入予定)

デビュー後初の大幅改良でフロントマスクを一新した「X7」。デビュー以来初の大幅改良によって、フロントマスクの意匠が変更された。12.3インチのセンター画面と14.9インチのメーター画面を1枚につなげたBMWカーブドディスプレイを採用している。(Coming Soon 2022年内日本導入予定)

BMW i7 xDrive 60 エクセレンス 主要諸元

全長×全幅×全高:5391×1950×1544mm
ホイールベース:3215mm
モーター種類:交流同期電動機×2基
システム最高出力:400kW(544ps)
システム最大トルク:745Nm(76.0kgm)
駆動方式:4WD

BMW 218i アクティブツアラー Mスポーツ 主要諸元

全長×全幅×全高:4385×1825×1565 mm
ホイールベース:2670mm
車両重量:1530kg
エンジン種類:直3DOHCターボ
総排気量:1498cc
エンジン最高出力:115kW(156ps)/5000rpm
エンジン最大トルク:230Nm(23.5kgm)/1500-4600rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:FF

BMW X1 xDrive 23i 主要諸元

全長×全幅×全高:4500×1845×1642mm
ホイールベース:2583mm
車両重量:1248kg
エンジン種類:直4DOHCターボ
総排気量:1998cc
最高出力:160kW(204ps)/5000-6500rpm
最大トルク:320Nm/1500-4000rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:4WD

BMW X7 M60i xDrive 主要諸元

全長×全幅×全高:5181×2000×1835mm
ホイールベース:3105mm
車両重量:2600kg
エンジン種類:V8DOHCツインターボ+モーター
総排気量:4395cc
最高出力:390kW(530ps)/5500-6000rpm
最大トルク:750Nm/1800-4600rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:4WD

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