既報どおり、ランボルギーニもいよいよ本格的な電動化モデルを市場に投入する。気になるのはV10の終焉とともに新たに開発されるエンジンのことである。さてどうなるのか、期待は大きく膨らむ。(Motor Magazine 2022年9月号より)

気になる新しいエンジンは「決定」したがまだ秘密である

アヴェンタドールがSVJの心臓を持つ「大人しいカタチ」のウルティメでモデルライフを締め括ったのと同様に、ウラカンもSTO譲りの性能を備え派手さを抑えたテクニカでフィナーレを飾る。否、正確にはこの年末にもう一台の超スペシャルウラカン(4WD)が登場するが、これまでにない試みの限定車になりそうだ。

画像: ウラカン テクニカ。コックピットと呼ぶに相応しい室内。コネクティビティも強化され、運転にも集中できる。(New 2022年4月22日)

ウラカン テクニカ。コックピットと呼ぶに相応しい室内。コネクティビティも強化され、運転にも集中できる。(New 2022年4月22日)

ウラカンEVO RWDとSTOのギャップを埋めるのがテクニカである。可変ギアレシオのLDS(ランボルギーニダイナミックステアリング)を持たない代わりに、専用アプリケーションを備えたフィードフォワード制御のLDVI(ランボルギーニディナミコヴェイコロインテグラータ)を積み、専用チューンの足まわりとトラクションコントロールシステム、トルクベクタリング機能を持つ後輪操舵システムなどを統合制御するという手法そのものは、同じく二駆のSTOと変わらない。果たしてテクニカはどちらの二駆ウラカンに近かったのか?

スペインバレンシアでそんなテクニカの国際試乗会が開かれた。まずはバレンシアサーキットでテスト。結論からいうとサーキットのテクニカの印象は、STOのように涼しい顔をして速く走れる、というわけではないものの、「ドライビングファン」という点で歴代ウラカンで最高だった。

オーバーステアを許すスポルトモードのみならず、コルサモードでもドライバーにある程度の自由度を与えてくれたという点で、これまでとはひと味違った。STOと同じ640psの二駆、エアロダイナミクス的にはEVOより上だがSTOには劣る。それゆえコルサモードでもファンなのだ。

スポルトモードは、さらに楽しい。フィードフォワード制御が精密で、派手にリアが流れでも「自分で立て直した」ように思える。クルマに助けられているだけなのだが、ドライブ中はまるでそう思わず、「自分のウデ」だと信じ切ってドライブできる。

ウルスの世界観も、着実に拡大。電動化はまさに「好機」なのか

サーキットテストを終えて、カントリーロードを200km以上走った。タイヤはSTOと同じブリヂストン ポテンザ。サーキットではコントローラブルに思えたシャシ&タイヤのセットもカントリーロードではやや硬質だが、STOより明らかにしなやか。感覚的にはEVO RWDより少し硬い程度だ。

画像: アヴェンタドール LP780-4 Ultimae。V10エンジンのウラカンは23年まで生産されるが、アヴェンタドールのV12エンジンはすでに生産終了、次世代の登場を待っている段階だ。そして23年早々にシアンやカウンタックのようにV12エンジンとモーターを組み合わせたPHEVがデビューする。(New 2022年内日本導入済み)

アヴェンタドール LP780-4 Ultimae。V10エンジンのウラカンは23年まで生産されるが、アヴェンタドールのV12エンジンはすでに生産終了、次世代の登場を待っている段階だ。そして23年早々にシアンやカウンタックのようにV12エンジンとモーターを組み合わせたPHEVがデビューする。(New 2022年内日本導入済み)

自然吸気V10エンジンのサウンドを高らかに鳴り響かせ、電光石火のギアシフトを楽しみながら軽く攻め込んだとき、気分は最高潮に達した。V10サウンドはSTOに負けず歴代最高の音質といってよく、とくにシフトダウンのブリッピングではV自然吸気らしい乾いたサウンドを堪能する。

テクニカは、ウラカンのモデルライフ10年目を迎える23年いっぱい生産される。それは同時にガヤルドを含めたV10自然吸気エンジン+リアミッドシップの年を締め括り、24年からは新たなパワートレーンを積んだ新型PHEVとして生まれ変わる予定だ。

気になるエンジンについて試乗会場に現れたステファン・ヴィンケルマンCEOに聞いたところ、決定したがまだ秘密とのこと。食い下がって(ライバルと同様に)V6になる?と聞けば、「そうは思わない」と呟くように答えてくれたが、果たしてどうだろう。

ウラカン後継以外についてはすでに多くのことが明らかになっている。直近から言うと、8月19日にウルスの改良モデルがザクエイル(モントレー)にて発表(Webモーターマガジン編集部註:ウルス ペルフォルマンテが発表された)。その後、24年にはPHEV版が登場し、さらにその先の次世代ではフルEVも設定されるという。

23年早々にはアヴェンタドール後継のV12気筒PHEVが登場予定で、すでに仮オーダーも始まった。28年には第四のモデルとして2+2のフル電動GTが登場。こちらは次世代タイカンとプラットフォームを共有することになるだろう。ランボルギーニもいよいよ電動化へ待ったなし、である。(文:西川 淳/写真:ランボルギーニS.p.A.)

■ランボルギーニ ウラカン テクニカ 主要諸元

全長×全幅×全高:4567×1933×1165mm
ホイールベース:2620mm
乾燥重量:1379kg
エンジン種類:V10DOHC
総排気量:5204cc
最高出力:470kW(640ps)/8000rpm
最大トルク:565Nm/6500rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:MR

■ランボルギーニ ウルス グラファイトカプセル 主要諸元

全長×全幅×全高:5112×2016×1638mm
ホイールベース:3003mm
車両重量:2200kg
エンジン種類:V8DOHCツインターボ
総排気量:3996cc
最高出力:478kW(650ps)/6000rpm
最大トルク:850Nm/2250ー4500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:4WD

■ランボルギーニ アヴェンタドール LP780-4 Ultimae 主要諸元

全長×全幅×全高:4868×2098×1136mm
ホイールベース:2700mm
乾燥重量:1550kg
エンジン種類:V12DOHC
総排気量:6498cc
最高出力:574kW(780ps)/8500rpm
最大トルク:720Nm/6750rpm
トランスミッション:8速AMT
駆動方式:4WD

This article is a sponsored article by
''.