CクラスのラインナップにC220d 4マティック オールテレインが導入されたことは、SUVに目が向きがちなユーザーを振り向かせる恰好の刺激になったはずだ。さらにBEVの日本展開にも要注目である。選択肢が続々と増えていく見込みだからだ。(Motor Magazine2022年9月号より)

電動Sクラス「EQS」がまもなく日本デビュー

ここ最近、日本でのニュースといえば新型Cクラスとその派生モデルの導入だろう。中でもCクラスに初めて設定されたオールテレインの登場は大いに注目を集めている。4マティック仕様なのもポイントで、高められた最低地上高と相まって、より行動範囲を広げてくれることうけあいだ。

画像: C220d 4マティック オールテレイン。オールテレインの登場以前、4WDモデルはC200セダンのみの設定。ステーションワゴンボディで2Lディーゼルターボエンジンの4WDゆえ適用範囲の広さが魅力だ。(New 2022年1月18日発表)

C220d 4マティック オールテレイン。オールテレインの登場以前、4WDモデルはC200セダンのみの設定。ステーションワゴンボディで2Lディーゼルターボエンジンの4WDゆえ適用範囲の広さが魅力だ。(New 2022年1月18日発表)

さらに先日には、EQBが発表された。見てのとおりGLBのBEV版となる。日本でも扱いやすいサイズで、日本人好みのスクエアなフォルムに3列シートを備えたGLBは、2021年には同クラスでずっと価格の安いGLAのおよそ1.5倍も売れている。それを考えれば、メルセデスEQシリーズのBEV販売が一気に盛り上がることも考えられる。

今後の動向では、すでに欧州で発売済みのEQSも、もう間もなく日本に上陸する見込みだ。SクラスのBEV版にとどまらず、EVAと呼ぶ電動アーキテクチャーの初採用モデルであり、クーペのごとき流麗なシルエットにテールゲートを備えるなど、新たな価値も身に着けている。

107.8kWhのバッテリーを搭載し、最大で770kmもの航続距離を誇る点にも注目だ。加えてEQE、AMG GT 4ドア Eパフォーマンスもスタンバイしており、BEVの導入にも本腰を入れている、ということが、しっかりうかがえる。(文:岡本幸一郎/写真:ダイムラーAG)

画像: EQS。現行Sクラスのユーザーより若い層を対象としていることが伝わってくるデジタライズされたインテリア。(Coming Soon 2022年秋日本導入予定)

EQS。現行Sクラスのユーザーより若い層を対象としていることが伝わってくるデジタライズされたインテリア。(Coming Soon 2022年秋日本導入予定)

■EQS 580 4マティック主要諸元

全長×全幅×全高:5216×1926×1512mm
ホイールベース:3210mm
車両重量:2585kg
原動機種類:モーター×2基
システム最高出力:385kW(486ps)
システム最大トルク:855Nm
駆動方式:4WD
一充電走行距離:676km(WLTPモード)

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