クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車ジープ コンパスを紹介していこう。マルチエアシステムを採用する2.4Lエンジンは日々、自然吸気らしい快音を発しながら元気にMMコンパス号を走らせてくれている。(Motor Magazine 2021年11月号より)

車線を検知するアクティブレーンマネジメント機能

新型コンパスのハンドルを握るようになって、ほぼ2カ月が過ぎた。ようやく、その操作系にもだいぶ慣れてきたと思う。電動調整式の運転席シートやドアミラー調整とか、基本的なことについては当初からなんの問題もなく使用できている。クルマを走行させることについても、同様だ。

習熟が必要だと感じているのはADAS(先進運転支援システム)の使い方、インフォテインメント系の操作方法である。

画像: アクティブレーンマネジメントの設定画面。振動のみ/ハンドルアシストのみ/振動+ハンドルアシストの3種類から選べる。

アクティブレーンマネジメントの設定画面。振動のみ/ハンドルアシストのみ/振動+ハンドルアシストの3種類から選べる。

最初のうち、走行していて驚いたのが、ハンドルを操舵しているときにグイグイと力強いアシストが入ってくることだ。とくに、カーブしている道路を走行している場合に、自分の意図とは異なる動きをしようとすることが多くてちょっとビックリしたのだ。

取扱説明書を確認すると、これはアクティブレーンマネジメント機能によるものだとわかった。その説明には「前方用カメラを使用して道路上の車線または道路端を検知することで車線境界線内の車両位置を判定し、同時に、ブラインドスポットモニターシステムは車両が車線変更しようとする際に隣の車線の車両を検知します」とある。

動作範囲は60〜180km/hで、稼働中は車両が車線の中央に位置するように誘導する操作が行われるのだ。また、そのマネジメントシステムではハンドルへ入力する方法を、振動のみ/ハンドルアシストのみ/振動+ハンドルアシストの3種類から選べるようになっている。

ということで“振動のみ”によるアシストを選んだのだが、一度エンジンをオフにするとこれはリセットされる。始動時は、自動的に“振動+ハンドルアシスト”モードとなるのだ。もっとも、安全性を考えればデフォルト状態でもっとも強力なアシストが行われるモードとなるのは当然のことだ。

なおアクティブレーンマネジメントのオンオフ用スイッチは、新型となったコンパスの一大特徴である10.1インチサイズの大型タッチパネルモニター下にある。これを2回押すことで、動作をオフにできる。ただ、“振動のみ”のアシスト機能は欲しいのでオフにはせず毎回、始動後にマネジメント画面から振動のみのモードを選ぶようにしている。時にそれを忘れてしまうのが、課題ではある。

■第2回/2021年8月20日~9月22日(2カ月目)のデータ
・オドメーター:6427km
・走行距離:1745km
・給油量:164.1L
・実燃費:10.6km/L

ジープ コンパス リミテッド主要諸元

●全長×全幅×全高:4420×1810×1640mm
●ホイールベース:2635mm
●車両重量:1600kg
●エンジン:直4 SOHCマルチエア
●総排気量:2359cc
●最高出力:129kW(175ps)/6400rpm
●最大トルク:229Nm/1700-3900rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:AWD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●WLTCモード燃費:11.5km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):509万円

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