クルマを持つ手段として、カーリースが気になり始めた方も多いのではないでしょうか。
カーリースは初期費用をかけずにクルマに乗り出せる点や、毎月定額で使える魅力的なサービスです。細かくみていけば、この他にも様々なメリットが存在します。
この記事では、カーリースのメリットや、そのメリットを活かした使いこなし方をお伝えします。
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カーリースのメリット8つ
早速ですが、カーリースのメリットを見ていきましょう。具体的には以下の8つが挙げられます。
- 初期費用0円でクルマに乗り出せる
- 月々定額で使える
- 車検、税金、自賠責、メンテナンス料がコミコミ
- 面倒な手続きはサポートに任せられる
- 自分のクルマのように扱える
- 乗り換えや処分が楽
- 「わ」ナンバーでない
- 経費計上できる
1.初期費用0円でクルマに乗り出せる
カーリースは購入と違い、初期費用としてまとまったお金を用意する必要がありません。
購入であれば、どんなクルマでも登録諸費用がかかります。登録諸費用とは、税金や自賠責保険料、そしてカーショップなどの手数料で構成される初期費用です。最低でも10万円以上かかるものであり、これに車両本体代金やローンの頭金などを含めると、乗り出しに30万円以上必要なことは決して珍しくありません。
一方、カーリースは登録諸費用はかからず、頭金をどうするかもユーザーの自由です。つまり、初期費用0円でクルマに乗り出すことも可能ということです。
社会人になりたてで、購入資金がまだ貯まっていない人、貯蓄を切り崩したくない人などに向いているサービスと言えるでしょう。
2.月々定額で使える
カーリースは「クルマのサブスク」などと言われることもある通り、月々定額のサービスです。
これは、車検や税金の支払いがある月でも一緒で、「ある月だけ突出して出費が多くなる」ということはほとんどありません。
月々定額なので、クルマにかかる出費の見通しが極めて立てやすいサービスと言えます。
3.車検、税金、自賠責、メンテナンス料がコミコミ
月々定額との絡みにもなりますが、現在個人向けカーリースの多くは、車検、税金、自賠責、そしてオイル交換などの基本的なメンテナンス料は月額にコミコミとなっています。
たとえばオイル交換は1回あたり約5,000円が一般的な相場かと思います。そして、頻度は年2回というところでしょう。
また、消耗品で言うと、オイルエレメントはオイル交換2回で交換、ワイパーも1年周期で交換が理想的な頻度とされています。
当然これらはお金がかかることですので、どうしても先延ばしにしてしまう方もいるかもしれませんが、カーリースの場合はこれらは月額費用内で対応してもらえるので、メンテナンスにも積極的な気持ちになれます。結果、クルマをいい状態で保てるケースも増えてくるでしょう。
4.面倒な手続きはサポートに任せられる
クルマを維持する中では、税金の支払いや任意保険の更新、車検など、様々な手続きが発生します。
一つ一つはそう面倒でもないですが、やはりどうしても億劫に感じてしまう方も中にはいるのではないでしょうか。
実は、カーリースではこれらの支払い、更新手続きはリース会社側に行ってもらうことも可能です。ユーザーはシンプルにクルマに乗っていればいいと言う、非常に便利な構図です。
また、走行中に変な音が聞こえたり、急なパンクやバッテリー上がりなどのトラブルがあった際も、サポートに相談すれば適切な対応が受けられます。
5.自分のクルマのように乗れる
購入以外でクルマを使う選択肢としては、レンタカーやカーシェアといった方法もありますが、大きな違いは自分のクルマのように使えるかどうか、と言う点です。
カーリースは、所有権こそリース会社にあるものの、基本的には自分のクルマのように扱えます。荷物を積みっぱなしにしていても誰にも文句を言われません。また、使用のたびに返却する必要もないので、自宅から離れた事務所やステーションに返すというシチュエーションもありません。返却時間もないので、時間に追われることもないのです。
カスタム制限や走行距離制限など、細かい制限もありますが、基本的には自分のクルマのように扱える点も、カーリースのメリットと言えるでしょう。
6.乗り換えや処分が楽
クルマを乗り換えよう、または手放そうと思った場合は、今のクルマの処分を考えなければなりません。基本的には下取りや買取に出すケースが多いと思いますが、カーリースは契約満了でクルマを返却するだけなので、処分手続きの手間がいりません。
先述した内容になりますが、基本的に面倒な手続きは全てリース会社が行ってくれるので、ユーザーは身軽にサービスを利用することができます。
7.「わ」ナンバーでない
些細なことではありますが、カーリースはレンタカーとは違うので「わ」ナンバーではありません。よって、周囲に借りている車ということは見た目では判断がつきません。
気にする人は気にするポイントだったかと思いますが、カーリースは「わ」ナンバーであることを心配する必要もないのです。
8.経費計上できる
最後、個人事業主などに向けた情報にはなりますが、カーリースは利用料を経費計上可能です。購入と違って減価償却の考え方もないので、利用期間中は経費計上し続けられるというシンプルな内容になっています。
カーリースのデメリット3つ
上記のように、カーリースは魅力的なサービス内容になっているかと思いますが、注意すべきデメリットもあります。以下の3つは、よく理解しておくようにしましょう。
- 中途解約は原則不可
- クルマの価値を保つ必要がある
- 利用期間が長いほど支払い総額は高くなりやすい
1.中途解約は原則不可
カーリースは原則中途解約ができません。「クルマのサブスク」などと言われることもありますが、一般的なサブスクサービスとはこの点が大きく異なりますので、十分注意してください。
仮に解約を行う場合は、違約金が発生し、相場はおおよそ契約終了までの残りのリース料になります。かなり高額な違約金が発生することは頭に入れておきましょう。
2.クルマの価値を保つ必要がある
リースしているクルマは、あくまで借り物です。契約終了まで、定められた「残価」を下回らないようにクルマを扱う必要があります。
A.傷や破損は自己負担で修理しなければならない
クルマの価値を下げる一例が、キズや破損です。例えば自損事故等でつけたキズ・破損については自己負担で修理しなければなりません。購入の場合は、あくまで自己責任として済ませ、そのまま放置することも可能ですが、リースの場合はそういうわけにはいかないのです。
そう言う意味では、任意保険は車両保険を含めて加入しておくと安心です。
また、キズや破損だけでなく、車内のニオイも減点対象となります。車内で喫煙していた場合、ペットを同乗させていた場合は、高確率で減点となります。その場合、価値を落とした分に従い、事後精算が必要になることもあるので、十分注意してください。
B.利用制限がある
また、カーリースではクルマの価値を著しく下げないよう、走行距離制限が設けられています。例えば1ヶ月1500km、年間1万キロ、といった形で設けられますが、多くは返却時に帳尻が合っていればOKです。ただし、超過した場合は超過金を設定しているリース会社が多いでしょう。
また、カスタムについても制限をかけているリース会社が多いです。カスタムを「価値を高めるもの」と思っている方もいるかもしれませんが、実は、業界で好まれるのはフルノーマルのクルマです。カスタムは好みが分かれるのに対し、フルノーマルは万人に好まれるためです。
こうした利用制限があることも、リースを使うかどうか決める前に理解しておくべき点と言えるでしょう。
3.支払い総額が高くなりやすい
あくまで購入と比べた場合のデメリットになりますが、カーリースは支払い総額が高くなりやすい点に要注意です。
カーリースは車両本体代金を分割で支払うようなイメージかつ「残価設定」が行われている分、途中まではむしろ購入より安く済む場合もありますが、ずっとリースを使い続けた場合と、一つのクルマを長年乗り続ける場合は、購入の方が安く済みやすいです。
例えば、5年ローンで170万円のN-BOXを買ったと仮定しましょう。一方のリースは5年契約で、終了後はまた別のクルマでリースを継続したとします。
この場合の支払い総額は以下のようなイメージです。
カーリースの場合 | ローン購入の場合 (実質年率4.9%) | |
---|---|---|
月額リース料 / 毎月返済額 | 3万1,000円 | 3万1,800円 |
≈≈ | ≈≈ | |
5年間合計 | 186万円 | 209万1,200円 |
6年間合計 | 223万2,000円 | 211万2,000円 |
7年間合計 | 260万4,000円 | 217万7,800円 |
このように、ある時を境に支払い総額は逆転します。支払い総額を重視している場合は、できれば購入できないかという方法から考えた方がいいでしょう。
カーリースのメリットを活かした使いこなし方
最後は、カーリースのメリットや特徴を活かした使いこなし方をお伝えします。
- 少ない資金で新車や上級グレードのクルマを狙う
- 短期スパンで乗りたいクルマにどんどん乗り換える
1.少ない資金で新車や上級グレードのクルマを狙う
カーリースには「残価設定」という仕組みが導入されていますが、実はこのおかげで新車や上級グレードのクルマにも手が出しやすくなっています。
従来であれば、自分のクルマを持つには現金一括払いかローン購入が必要となり、いずれも車両本体代金の全額を支払う必要があります。
一方のカーリースは、かかる車両本体代は残価を差し引いた部分だけですので、ややお得になっているのです。特に契約期間が短いほど残価は多く設定される仕組みになっています。
車両本体代は契約期間に合わせて可変する、合理的な設定になっているのは、カーリースの魅力でしょう。これを応用すれば、本来必要な資金よりも少ないお金で、新車や上級グレードにも手が出しやすくなります。
カーリースは短期契約ほど月額費用が高くなるデメリットはありますが、総支払額でいえば合理的な価格で憧れのクルマに乗れるかもしれません。
2.短期間で乗りたいクルマにどんどん乗り換える
クルマを購入すると、いずれ乗り替えの時期がやってきます。購入した場合、乗り替えには今のクルマを下取や買取に査定依頼するなど手間暇がかかる上、高額な資金を用意しなければなりません。
しかしカーリースなら、契約期間を短くすれば、その都度新しいクルマに乗り替えられるので、短期間でクルマを乗り継ぎたい方に向いているシステムです。
もちろん購入でも乗り替えはできますが、短期間での乗り替えは、資金にかなり余裕がある方でなければ難しいと言えます。つまり、短期間で乗り替えたい方ほど、購入よりカーリースが向いています。
まとめ
カーリースはデメリットも叫ばれていますが、利用方法の視点を少し変えるだけで回避できます。よって、デメリットもメリットとして捉えられるのです。
カーリースは、好きなクルマを好きなだけ安く乗れることが大きなメリットでしょう。しかもクルマに関する維持費も含まれるので、クルマを手に入れたあとの余計な出費もありません。
今までは、クルマは購入するのが当たり前でしたが、カーリースなら購入と変わらない利用方法ができるプランも多数あります。ユーザーのライフスタイルや好みに合わせて利用できるメリットが多いシステムと言えるでしょう。