2022年9月29日、WRC(世界ラリー選手権)第11戦ラリー・ニュージーランドが北島の中心都市オークランドでのスーパーSSでスタートする。競技はニュージーランド特有の滑らかなグラベル(未舗装路)を舞台にして行われ、10月2日に最終日を迎える。2022年WRCも残り3戦、ラリー・ニュージーランドはどんな戦いとなるのだろうか。

前戦ギリシャとはまったく異なるスムーズなグラベルラリー

ラリー・ニュージーランドは1969年に初めて開催され、1977年にWRCのシリーズに加わった伝統のラリー。人気のあるラリーだが、2012年を最後にWRCは行われておらず、今回は10年ぶりの開催となる。

ラリーの舞台となるのはニュージーランドの北島で、サービスパークは国内最大都市オークランドのウォーターフロントに置かれる。ステージは細かな土のグラベルで、路面は非常にスムーズ。リズミカルな中速コーナーが続き、外側部分が高くなっているバンク状のコーナーも多いため、それをうまく利用することで高い速度でコーナリングできるのが特徴だ。

ラリーは9月29日の夕方、オークランド博物館前でセレモニアルスタートが行われ、全長1.78kmのスーパーSSで競技がスタート。

2日目の30日は、オークランドから南に150km程度離れた「ラグラン」の周辺で、伝統的な3本のステージを各2回走行。午前と午後のステージの間にミッドデイサービスは設定されず、タイヤフィッティングゾーンでの簡単な整備作業のみで一日を走ることになる。なお、6本のステージの合計距離は158.56kmと、競技全体の半分以上の距離を走行する。

3日目の10月1日は、オークランドの北側エリアで3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。

最終日の2日は、オークランドの南東エリアで2本のステージを各2回走行し、そのうちSS15の再走となる最終ステージのSS17は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。

4日間のステージは全部で17本、合計279.80kmとWRCとしては比較的短いステージ距離での戦いとなるが、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1379.97kmに達する。

画像: ラリー・ニュージーランドのコース図。ラリーはニュージーランドの北島、オークランド周辺のグラベルロードを舞台に行われる。

ラリー・ニュージーランドのコース図。ラリーはニュージーランドの北島、オークランド周辺のグラベルロードを舞台に行われる。

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