マシンへの高ストレスは市街地コースならでは
3年ぶりとなる今年は新しいアスファルトが敷設されたというが、ふだんは公道として使われるコースだけにサーキットほど滑らかではなく、タイヤやブレーキに大きな負担がかかるのは変わらない。
ちなみに、2019年のシンガポールGPはフェラーリのセバスチャン・ヴェッテルが優勝、シャルル・ルクレールが2位となり、フェラーリが1-2フィニッシュを飾った。低速コースを苦手とするフェラーリだったが、予選でルクレールが3戦連続のポールポジション、ヴェッテルも3位と好ポジションを獲得すると、レースでも主導権をキープして見せた。メルセデスのルイス・ハミルトンは第1スティントを伸ばすタイヤ戦略が裏目に出て4位。3位にはシンガポールを得意とするレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが入った。
【参考】2019 F1第15戦シンガポールGP決勝 結果
優勝 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)61周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+2.641s
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+3.821s
4位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)+4.608s
5位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+6.119s
6位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)+11.663s
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)+14.769s
8位 10 P.ガスリー (トロロッソ・ホンダ)+15.547s
9位 27 N.ヒュルケンベルグ(ルノー)+16.718s
10位99 A.ジョビナッツィ(アルファロメオ・フェラーリ)+27.855s
タイヤを供給するピレリは「シンガポールGPでは最も柔らかい3つのコンパウンドを使用します。ハードはC3、ミディアムはC4、ソフトはC5 です。グリップを確保するためにはリアタイヤのケアが重要になります。2019年はフェラーリのセバスチャン・ヴェッテルがソフト→ハードの1ストップで優勝しましたが、セーフティカー導入の可能性は高く柔軟な戦略が必要となるでしょう。また、新しいアスファルトと3年前に使用されていたものとはコンパウンドと構造がまったく異なる18インチ タイヤにより状況は大きり異なりますが、公道サーキットであるためグリップは小さく、気温と湿度は高く換気と冷却はあまり期待できません」と分析している。
さて2022年はどんなレースとなるのか。第17戦シンガポールGPは9月30日18時(日本時間19時)から始まるフリー走行で開幕する。
2022年F1第17戦シンガポールGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:9月30日18時〜19時(日本時間19時〜20時)
フリー走行2回目:9月30日21時〜22時(日本時間22時〜23時)
フリー走行3回目:10月1日18時〜19時(日本時間19時〜20時)
予選:10月1日21時〜22時(日本時間22時〜23時)
決勝(61周):10月2日20時〜(日本時間21時〜)