2022年10月2日、熊本県にあるオートポリスで2022 AUTOBACS SUPER GT Round7 FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE 決勝が行われ、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が2年ぶりの優勝を果たした。2位に61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、3位には65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が入った。

52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTが今季初優勝

画像: ポールポジションからスタートした61号車(左)だが、序盤から速さを見せたのは52号車だった。

ポールポジションからスタートした61号車(左)だが、序盤から速さを見せたのは52号車だった。

今シーズンも残り2戦となり、チャンピオン争いの天王山とも言っていい第7戦オートポリス。10月にも関わらず暑さの残る中で行われた決勝レースでは52号車が躍動した。予選2番手からスタートした52号車はポジションをキープ、そして序盤からペースをあげ、トップの61号車と共に3位以下を引き離していく。

コンマ数秒という接近戦を演じたトップ2だったが、10周目の第2ヘアピンで順位が入れ代わる。トップに立った52号車は勢いそのままに2位以下に差を広げながらハイペースで周回を重ねていく。レースの3分の1を消化した時点、ミニマムのタイミングで各車がピットストップを敢行。トップの52号車も2位に10秒以上の差をつけて23周目にピットイン。61号車はタイミングをずらし25周目にピットインするも52号車の首位は揺るがなかった。

しかしチャンピオン争いを繰り広げ、優勝が欲しい61号車が意思を見せる。40周を過ぎた時点で52号車との差を3秒にまで縮め、トップ奪還に向けて射程距離内に近づいていく。しかしそこから52号車がペースをあげ、61号車に隙を与えないまま周回は進んでいく。

画像: 熊本県出身の吉田広樹にとって、初の地元制覇となった。

熊本県出身の吉田広樹にとって、初の地元制覇となった。

最終的に2位61号車に大差をつけた52号車がトップでチェッカー。今シーズン初優勝、そして僅かではあるがチャンピオン争いの権利を持って最終戦に臨むこととなった。2位には61号車、3位には65号車とチャンピオン争いを繰り広げる2チームが入った。

チャンピオン争いは6チームで争われる

今シーズンも残り僅か1戦。最終戦はウェイトなし、そして300kmで行われるガチンコレースだ。ランキングトップは今シーズン驚異的な安定感を誇る56号車。そんな56号車を僅か2.5ポイント差で追うのがディフェンディングチャンピオンの61号車だ。

画像: 天王山オートポリスで表彰台に上がった3チームはポイントを重ね、チャンピオンの権利を持って最終戦に挑む。

天王山オートポリスで表彰台に上がった3チームはポイントを重ね、チャンピオンの権利を持って最終戦に挑む。

3位には10号車TANAX GAINER GT-Rの大草りきが46ポイント、4位には今回欠場した大草のチームメイトである富田がつけている。そして今回優勝した52号車の川合が5位、チームメイトの吉田が6位に浮上。8位の65号車までがチャンピオンの権利を有している。

熾烈を極めるチャンピオン争い、特にランキングトップの56号車とランキング2位の61号車との差は僅か2.5ポイント、ランキング3位の10号車大草も6ポイント差につけている。3チームとも年間を通して強さを見せてきただけに最終戦はファイナルラップまで手に汗握るバトルが繰り広げられるに違いない。全ては1ヶ月後、茂木で決まる。(写真提供:GTA)

■2022年スーパーGT第7戦決勝 GT300結果

1位 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)61周
2位 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)+1L
3位 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)+1L
4位 88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)+1L
5位 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ)+1L
6位 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)+1L
7位 10 TANAX GAINER GT-R(大草りき/塩津佑介)+1L
8位 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)+1L
9位 20 シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎)+1L
10位 244 HACHI-ICHI GR Supra GT(佐藤公哉/三宅淳詞)+1L

■2022年スーパーGT GT300 ドライバーズランキング

1位 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ)52
2位 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)49.5
3位 10 TANAX GAINER GT-R(大草りき)46
4位 10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎)42
5位 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(川合孝汰)37
6位 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹)36
7位 11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石井京侍)35
8位 65 LEON PYRAMID AMG (蒲生尚弥/篠原拓朗)33
9位 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)29
10位 7 Studie BMW M4(荒 聖治)27

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