2022年10月6日、ホンダは2022年度上半期(4〜9月)の新車販売台数でN-BOX(エヌボックス)が、またミニバン(3列シートの国産車)の販売台数でフリードが、それぞれ第1位を獲得したと発表した。

N-BOXは首位の座をキープ。フリードは初の戴冠

画像: ホンダ N-BOX(写真左)とN-BOX カスタム。

ホンダ N-BOX(写真左)とN-BOX カスタム。

ホンダのスーパーハイト軽、N-BOXは2022年度の上半期における販売台数が8万6876台となり(全軽自協 調べ)、登録車を含む新車販売台数において第1位を獲得(自販連および全軽自協 調べ)した。

N-BOXは2011年に初代が発売され、2017年にキープコンセプトで現行型の2代目にフルモデルチェンジ。軽乗用車最大級の室内空間や存在感のあるデザインに加え、全タイプに標準装備した先進の安全運転支援システム「ホンダ センシング」や、優れた走行性能・燃費性能などが評価され、幅広い層のユーザーから好評を得ている。

2012年度の年度軽四輪車販売台数の第1位を獲得してから、年度軽四輪車販売台数の第1位を9回(そのうち4回は登録車も含む四輪車販売台数の第1位)、年間軽四輪車販売台数の第1位を7回(そのうち4回は登録車も含む四輪車販売台数の第1位)を獲得するという、軽自動車界はもちろん、登録車も含めた自動車市場でも「絶対王者」的な存在となっている。

また、ホンダのコンパクト ミニバン、フリードは2022年度上半期における販売台数が2万9855台(自販連 調べ)となり、ミニバン新車販売台数で第1位を獲得した。半期とはいえ、フリードが年間や年度でミニバン販売台数の第1位を獲得したのは、2008年の初代デビュー以来初めてのことだ。

フリードの現行型は、2016年に発売された2代目になる。親しみやすいデザインと5ナンバーサイズの扱いやすいコンパクトなボディながら、広い室内空間と多彩なシートアレンジを実現した。居住性と使い勝手の良さを兼ね備え、毎日の暮らしに「ちょうどいい」クルマとして、N-BOX同様に幅広い層のユーザーから好評を得て、2021年7月には、フリード シリーズ(スパイクやプラス含む)として累計販売台数100万台を突破した。

ライバルたちも黙って見ているわけではない

画像: フリードの特別仕様車「ブラックスタイル」。

フリードの特別仕様車「ブラックスタイル」。

N-BOXは2021年12月に「N スタイル+」シリーズの特別仕様車、「N-BOX カスタム スタイル+ ブラック」を発売し、高級感のあるデザインが好評を博している。フリードも2022年6月に一部改良し、同時に発売した特別仕様車「ブラック スタイル」が好評だ。

このペースでいけば、2022年度下期も好調に推移して年間や年度の第1位を獲得しそう・・・とも思われるのだが、ライバルたちも黙って見ているわけではない。スーパーハイト軽では、スズキ スペーシアが4ナンバー車のスペーシアBASEを追加したり、ダイハツ タントはマイナーチェンジしてクロスオーバー風のタント ファンクロスを追加したりして、王者の座を脅かしている。

コンパクト ミニバンでは、トヨタ シエンタが2022年8月にフルモデルチェンジされ、早くも3万5000台以上の受注があるという。

ただ、どのメーカーも半導体などの部品供給の問題により、生産スケジュールが遅れていることは事実。いまや、新車を購入すると半年待ちは当たり前、といった状況が続いている。それゆえ、受注台数が販売台数にはすぐに結びつかないようだ。コロナ禍が少し落ち着き、各メーカーからニューモデルが登場する機会も増えてきたが、まずは今後の動向を静観していきたいものだ。

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