「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、シボレー ソニックだ。

アメリカ車らしくハイウエイクルージングが得意

画像: 日本仕様は右ハンドルで、ウインカーレバーは右側に移されている。小物入れも豊富に用意されている。カーナビはオプション。

日本仕様は右ハンドルで、ウインカーレバーは右側に移されている。小物入れも豊富に用意されている。カーナビはオプション。

少し気になるのは、JC08モードで10.9km/Lという燃費。ライバルと比べると、もう少し・・・と欲を出したいところだが、市街地走行だと3000rpmくらいまで回してから変速するシフトスケジュールが少々足を引っ張っている可能性が高い。

ちなみに6速100km/hのエンジン回転数は約2100rpmなので、アメリカ車らしく高速走行の方が得意のようだ。変速ショックを極力抑えた味付けは速度の維持はしやすいが、出足や中間加速もおとなしめなのも頷ける。

したがって、高速道路での乗り心地はフラット感もあり満足だが、試乗車がまだ走行400kmとアタリがついていない状況だったこともあり、路面の悪い街中では正直かなり硬く感じられた。サスペンションが馴染んだ頃のフィーリングが、もう一度見たいところだ。

ハンドリングは最近のアメリカ車っぽく、舵角が少なめでキレイにラインをトレースしてくれるタイプだ。小回りも利くし、機動性はかなり高い。後席のロードノイズは少々気になるが、このサイズのアメリカ車は、おもてなしよりもパーソナルカーとしての性格をメインで作られているのだと割り切ったほうがいいだろう。ワイルドな個性的コンパクトハッチバックが欲しいという人は、要チェックとなる1台だ。

画像: リアビューもインパクトある造形だ。フュエルリッドカバーはオプション。ベースグレード(189万円)も設定されている。

リアビューもインパクトある造形だ。フュエルリッドカバーはオプション。ベースグレード(189万円)も設定されている。

■シボレー ソニック LT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4050×1740×1525mm
●ホイールベース:2525mm
●車両重量:1220kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1597cc
●最高出力:85kW(115ps)/6000rpm
●最大トルク:155Nm(15.8kgm)/4000rpm
●トランスミッション:6速AT(マニュアルモード付き)
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・40L
●JC08モード燃費:10.9km/L
●タイヤサイズ:195/65R15
●当時の車両価格(税込):198万円

This article is a sponsored article by
''.