ロータスは、1972年にエマーソン・フィッティパルディとチームロータスがF1ドライバーズとコンストラクターズのチャンピオンシップを獲得してから50周年を記念した限定車「エヴァイヤ フィッティパルディ(Evija Fittipardi)」を発表した。

現存する8台のタイプ72も集合して限定車の誕生を祝う

画像: 左右の巨大なベンチュリートンネルなど、外観上はノーマルのエヴァイヤと基本的に変わらない。

左右の巨大なベンチュリートンネルなど、外観上はノーマルのエヴァイヤと基本的に変わらない。

この限定車の発表を記念して、フィッティパルディをゲストに迎え、ロータスのグローバル本社がある英国ノーフォーク州のヘセルでワールドプレミア イベントが開催された。F1ワールドチャンピオンでもあるジェンソン・バトンによるデモンストレーション走行も披露された。会場には、現存するタイプ72が8台も集められ、ヘセルのテストトラックで走行した。

タイプ72は、当時フロントにラジエターを備えた、いわゆる「葉巻型」をしたF1マシンとは異なり、サイドラジエターを採用したウエッジシェイプで、前後のウイングやコクピット後ろのエアインテークなどが特徴的で、のちの多くのF1マシンに影響を与えた。いまもなお、F1歴史上で最も成功したマシンと言われている。

エヴァイヤは、375kWのモーター4基で4輪を駆動するハイパーEVで、システム総合出力は1500kW(2039ps)と1704Nmを発生。最高速度は350km/h、0→100km/h加速は3秒未満、0→300km/h加速は9秒未満とアナウンスされている。

エヴァイヤ フィッティパルディは、2022年初めに立ち上げられた、ロータスのビスポークやパフォーマンスラインを手掛ける「ロータス アドバンスド パフォーマンス」の最新プロジェクトとなる。ヘセルで、わずか8台だけが手作業で生産される。だが残念ながら、この8台は既に売約済みであり、顧客へのデリバリーは2023年初めに開始される予定だという。

なお、この幸運な8人のオーナーの中に日本人がいるかどうかはアナウンスされていない。とはいえ、このエヴァイヤ フィッティパルディの実車を一度は見てみたいと思っている日本のクルマ好きは、少なからずいるだろう。果たして、日本の公道を走ることはあるのだろうか。

画像: ブラックとゴールドで仕上げられたコクピット。ステアリングホイールは、現代のF1マシンのようだ。

ブラックとゴールドで仕上げられたコクピット。ステアリングホイールは、現代のF1マシンのようだ。

■ロータス エヴァイヤ フィッティパルディ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4459×2000×1122mm
●車両重量:1887kg
●モーター:交流同期電動機×4
●最高出力:1500kW(2039ps)
●最大トルク:1704Nm
●バッテリー総電力量:95kWh
●航続距離:402km
●0→100km/h加速:3秒未満
●0→300km/h加速:9秒未満
●充電時間:18分
●駆動方式:4WD

画像: ロータス エヴァイヤ フィッティパルディ(Lotus Evija Fittipaldi)ワールドプレミア youtu.be

ロータス エヴァイヤ フィッティパルディ(Lotus Evija Fittipaldi)ワールドプレミア

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