2022年10月25日(火)、筑波サーキット(茨城県下妻市)で第3回ボッシュ カー・サー・サーキットミーティングが開催された。このカスタマーイベントは「BCSを身近な整備工場として認知してもらいたい」という関東地区のBSC各店の思いから始まったもの。新たにボッシュ(株)が主催することになった第3回イベントは、さらなる盛り上がりを見せていた。

走行料はなんと無料。BCSの新たな顧客獲得にも貢献

第3回目となる「ボッシュ カーサービス・サーキットミーティング(以下BCSサーキットミーティング)」が、2022年10月25日(火)、茨城県の筑波サーキット(コース2000)で開催された。

画像: 筑波サーキット コース2000のパドックを埋め尽くした参加車たちは、ブランドも年式もさまざま。午前2本、午後1本の合計3本の走行枠を、それぞれに楽しむことができた。

筑波サーキット コース2000のパドックを埋め尽くした参加車たちは、ブランドも年式もさまざま。午前2本、午後1本の合計3本の走行枠を、それぞれに楽しむことができた。

このミーティングの主催は、関東地区のBCS有志。新たにボッシュ(株)がスポンサードすることで、さらなる盛り上がりを見せることになった。参加費用はなんと無料だというから、実に太っ腹な話だ。

BCSがこのようなイベントを開催するのは、BCSそのもののブランドとしての認知度を高めるためだ。独立系整備工場の世界的ネットワークとして約150ヵ国で展開されるBCSは、実に1万5000を超える整備工場が加盟しているという。

BCSはボッシュが販売する点検、修理、診断用のツールを活用して、ディーラー系整備工場に匹敵する(あるいは時にそれを凌ぐ)技術で、多彩な車種の安心、安全をサポートしてくれる。提供されるのは、最高レベルのユーザーサービスに他ならない。

ボッシュはツールの供給だけでなく、密接なパートナーとしてネットワークを構築。国内マーケティングやメンバーシップ戦略、テクニカルサポートなど、包括的なビジネスパッケージによるサポートを担っている。

「このイベントの主な目的はBCSのさらなる認知向上と新規客との接点獲得です。そのため当初は50台くらいの新規客を想定していたのですが、期待以上の反響がありました。今年からボッシュが主催者になってくれたことで、これまで有料だった参加費がすべて無料になっただけでなく、イベントの内容も規模も各段にスケールアップしました」

イベントの創始者の一人であるBCSオーナーがこう語るとおり、クルマ好きやサーキットに縁が無かった人に向けて、心理的にも金銭的にもハードルを下げた効果は確かにあった。予想を超える反響によって、新しい顧客とのタッチポイントを作る機会が生まれたと言えるだろう。

ただ走るだけでなく、丸ごと1日をともに楽しむためのコンテンツも充実

当日のコース2000には、幸運を手にした多くの参加者が、早朝8時の出走開始を目指して集結。主には関東一円から総勢160台を超える参加者が会場を埋め尽くした。参加者はそれぞれサーキット走行経験の有無や車両によってA~Hまでのクラスに分けが行われ、午前2回、午後1回の走行を満喫した。

画像: さまざまなショップのブースも出展。自動車関連だけでなく自転車関連のブランドも多く、見ごたえがあった。

さまざまなショップのブースも出展。自動車関連だけでなく自転車関連のブランドも多く、見ごたえがあった。

メインはもちろん、愛車によるサーキット走行体験だが、走行時間外でもイベントを楽しめるさまざまなコンテンツが用意された。会場内には主催者であるボッシュのアフターマーケット、ボッシュエンジニアリング、電動工具、eバイクなど各事業部の出店をはじめ、BCS各店舗で取引があるアフターパーツ、工具メーカーや人気の自転車ブランド、キッチンカーが軒を連ねていた。

ゲストもなかなか豪華だ。ラリードライバー 新井大輝選手やレジェンドドライバー 小幡 栄氏などに加え、レーシングドライバーでモデルの塚本ナナミさん(同乗走行)と人気整備系YouTubeチャンネル「メカニックTV」の初代メカドル(女性整備士)ゆきさんも会場に姿を現し、イベントに華を添えていた。

近年、自動車業界は大いなる変化の波にさらされている。「100年に1度の転機を迎えている」と、言われる故だ。同様に、自動車整備業界も大きな節目を迎えていると言えるだろう。

特にここ数年の自動車の高度な電子技術の採用によって施行された自動車特定整備制度などは、クルマそのものの進化だけでなく、整備技術やノウハウについても、新しいフォーマットづくりが求められているという。

そうした新世代の自動車整備に向けて、ボッシュはさまざまなツールの開発、製造を充実させてきた。それら新しいシステムを使った整備についての知識やノウハウを持つBCSは、整備環境と整備力でも多くの自動車ユーザーにとって力強い存在になりえる潜在力を持っている。

今回のミーティングのように、ボッシュがユーザー目線で楽しめるカスタマーイベントを積極的に行うことは、ブランディングという観点だけでなく、多くの潜在ユーザーにBCSの存在を広く知らしめる絶好の機会だったに違いない。

今後は、関東以外はもちろん、さらなるボッシュとBCSブランドの認知向上のためにも、幅広い地域で継続して同様のイベントを企画・開催してほしいものだと、感じた。(文:池畑 浩 ボッシュ認定CDRアナリスト/写真:Webモーターマガジン編集部)

画像: ラストは、エントリー車が揃ってパレードランを実施。さまざまな車種が走っているのを見ると、BSCの「懐の深さ」を感じる。

ラストは、エントリー車が揃ってパレードランを実施。さまざまな車種が走っているのを見ると、BSCの「懐の深さ」を感じる。

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